研究課題
我々が開発した3万個のマイクロサテライトを用いたゲノムワイドな相関解析による遺伝子マッピング法を評価・改善・応用と機能解析を進めるため研究を遂行し、次のような成果・進捗をえた。1.遺伝子マッピングの検出力を高めるために、4回の独立集団の関連解析やpooling法の改善などにより3万個のマイクロサテライトを用いたゲノムワイドな相関解析の戦略を確立した。本法を用いて新たに尋常性乾癬とベーチェット病について3個の感受性遺伝子を同定し、またX線感受性については、第3次スクリーニングまで進捗し、30個あまりの候補遺伝子まで絞り込んだ。2.多因子性形質に関する新しい遺伝子マッピング法として考えられている、集団中の個体間の同祖性IBD(identical by descent)の推定による連鎖解析を行うLander-Green algorithm 法の拡張として、一般集団を対象とする一般化推定方程式で行う方法の開発を試みた。その結果、例えば日本人集団各200入について、ゲノムワイドレベルで1,000個のマイクロサテライトの多型情報を検索することにより、多因子性形質の新しい遺伝子マッピング法を現在の相関解析に代わる、あるいは補完する検出力の高い方法として開発した。本法を用いて、モデル系として尋常性乾癬の感受性遺伝子のマッピングに応用し、その有効性が確認された。3.1.で遺伝学的に同定したリウマチ感受性遺伝子の一つであるNFkBIL1について、遺伝的要因から発症にいたるパスウェイ回路についてタンパク化学的解析を行い、破骨細胞におけるNFkBシグナル伝達系の一つであるalternative pathway NIK/p100経路のp52/RelB蛋白による転写調節機能の制御を通じて、NFkBIL1が破骨細胞の分化を誘導することにより、リウマチの発症に至ることを明らにし、マイクロサテライトの相関解析により遺伝学的に同定した感受性遺伝子が機能的にも発症に関わることを証明した。
すべて 2008 2007 その他
すべて 雑誌論文 (34件) (うち査読あり 34件) 学会発表 (24件) 備考 (4件)
Biology of Blood and Marrow Transplantation (BBMT) 14
ページ: 75-87
Nature Protoc 11
ページ: 2857-2864
Molecular Vision 13(261-65)
ページ: 2334-2338
Nature Reviews Genetics 8
ページ: 164
Am J Med Genet B Neuropsychiatr Genet ochem 144
ページ: 250-253
Immunogenetics 59
ページ: 45-52
Anal Biochem 360
ページ: 306-308
ページ: 99-108
Mol Immunol 44
ページ: 848-855
Hypertension 49
ページ: 446-452
Biol Blood Marrow Transplant 13
ページ: 315-328
BRITISH JOURNAL OF HAEMATOLOGY 139(3)
ページ: 458-463
Blood 110
ページ: 1055-1063
Hum Genet 112
ページ: 151-157
AMERICAN JOURNAL OF REPRODUCTIVE IMMUNOLOGY 58
ページ: 383-387
Tissue Antigens 70
ページ: 423-426
Br J Haematol 139
Clinical Opthalmology 1
ページ: 289-295
ページ: 311-316
Int J immunogenetics 35
ページ: 37-43
BONE MARROW TRANSPLANTATION 41
ページ: S219-S219
ANNALS OF THE RHEUMATIC DISEASES 67(5)
ページ: 725
BLOOD 110(11)
ページ: 22A-22A 44
ページ: 872A 2970
ページ: 949A-950A 3232
GENETICS 177(4)
ページ: 2379-2388
MICROBIOLOGY AND IMMUNOLOGY 51(12)
ページ: 1189-1200
BLOOD 110(7)
ページ: 2235-2241
TISSUE ANTIGENS 70(5)
MICROBIOLOGY AND IMMUNOLOGY 21(9)
ページ: 861-873
IMMUNOGENETICS 59(4)
ページ: 305-321
TRANSPLANT IMMUNOLOGY 18(1)
ページ: 67-71
JOURNAL OF IMMUNOLOGY 178(11)
ページ: 7162-7172
BONE MARROW TRANSPLANTATION 39
ページ: S109-S110
http://www.jbirc.aist.go.jp/gdbs
http://mls.med.u-tokai.ac.jp/