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2009 年度 実績報告書

完全長cDNAライブラリーを利用したトランスクリプトーム解析と技術開発

研究課題

研究課題/領域番号 17020002
研究機関東京大学

研究代表者

菅野 純夫  東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (60162848)

研究分担者 橋本 真一  東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 特任准教授 (00313099)
中井 謙太  東京大学, 医科学研究所, 教授 (60217643)
キーワードゲノム / 発現制御 / バイオテクノロジー / 蛋白質 / 生体分子
研究概要

イルミナ社の次世代シークエンサーを用いたトランスクリプトーム解析について、いくつかの方法論的開発を行つた。1)オリゴキャップしたcDNAを次世代シークエンサーを用いて配列決定することにより、数日のうちに数千万の転写開始点を決定する方法を開発した。2)クロマチン免疫沈降したDNAサンプルを次世代シークエンスで配列決定するChip-Seq法のプロトコールを確立した。3)1000クローン程度のクローンDNAを混ぜてショットガンシークエンスを行うことにより、安価迅速に全長配列を決定する方法を開発した。
このように開発した方法を用いて、
1)現在までに、種々のヒト培養細胞の5'tagを、約50種類の細胞について様々な培養条件での、ゲノムワイドプロモーター使用頻度解析を行った。合計で、約4億tag得ている。特に、特定の遺伝子に属するtag数が遺伝子発現レベルと相関することを確認し本法が遺伝子発現解析ツールとしても使用できることを示した。また、2)約8万のcDNAクローンの配列決定を行った。
さらに、1)について、約1億tagを用い得られた各の転写開始点データについて、必要なプラットフォームの整備を行ったうえ、DBTSSを通じて公開した。情報解析では、新型シークエンサーによる5'SAGEタグ解析システムを作成し、メダカゲノムプロジェクトに利用した。
支援については完全長cDNAライブラリー6種、RNA-seq用を10種類作製した。次世代シ・クエンサーによるゲノムショットガン11種類行った。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] DBTSS provides a tissue specific dynamic view of Transcription Start Sites2010

    • 著者名/発表者名
      Yamashita, ら
    • 雑誌名

      Nucleic Acids Res 38

      ページ: 98-104

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Mapping human genetic diversity in Asia2009

    • 著者名/発表者名
      HUGO Pan-Asian SNP Consortium, ら
    • 雑誌名

      Science 326

      ページ: 1541-1545

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Inconsistencies of genome annotations in apicomplexan parasites revealed by 5'-end-one-pass and full-length sequences of oligo-capped cDNAs2009

    • 著者名/発表者名
      Wakaguri, ら
    • 雑誌名

      BMC Genomic 10

      ページ: 312

    • 査読あり
  • [学会発表] Genome Wide Mapping of Transcriptional Start Sites :Landscape of Gene Expression2009

    • 著者名/発表者名
      Sumio Sugano
    • 学会等名
      The 2009 International Conference on Genomics
    • 発表場所
      ShenZhen, China
    • 年月日
      2009-11-03
  • [備考]

    • URL

      http://dbtss.hgc.jp/

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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