本研究は、「比較ゲノム」及び「応用ゲノム」領域との連携等により、シークエンシング解析体制を駆使して、自然環境下での微生物集団を含めた微生物ゲノム解析を実行し、微生物ゲノム解析支援及び微生物システム解明のための新たな研究基盤の構築をめざす 個別ゲノム解析(支援) : 「応用ゲノム」及び「比較ゲノム」領域の研究グループの支援として、ヒト由来のビフィドバクテリウム属細菌、常在大腸菌、ラクトバチラス属、シロアリ腸内共生細菌、病原菌オリエンチアツツガムシ、ヒト口腔病原細菌Porphyromonas gingivalisなどのゲノムシークエンスとその一部を論文発表した。なお、昨年度導入した新型シークエンサー(ロッシュ社製454FLX) の技術確立を終了し、微生物ゲノム解析と細菌叢メタゲノム解析用として現在ルーチン稼働している。 ヒト腸内細菌叢 : ヒト腸内細菌叢のメタゲノム解析については昨年度に引き続き、応用ゲノムの班員ならびに国内研究機関との問で炎症性腸疾患等のいくつかの病気患者からの病態腸内フローラサンプルの収集と一部16S解析並びに454シーケンサーを用いたメタゲノム解析を進めた。また、メタゲノム解析に使用した13名の健康サンプルの16S配列データの収集を終えて、これらのデータ情報学的解析を進めた。
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