研究課題
研究リソース委員会では、統合的脳研究の効率的かつ効果的な推進と達成を目的として、計12課題の研究リソース開発計画を進めてきたが、平成21年度は特に以下の5課題について著しい進展あるいは成果が得られた。(1)神経科学研究リソースとしての高齢者ブレインバンクの構築全体で42施設に供給するとともに、これらを含む多数の施設と連携して、ブレインバンク資源の構築や臨床神経病理情報のデータベース化を行った。(2)行動制御を媒介する神経回路研究のためのトランスジェニックラットの開発作出したDrd2-IL-2Rα/YFPラットとChAT-IL-2Rα/YFPラットの行動生理学的研究への応用を検討するため、線条体をターゲットにして聴覚弁別課題や逆転学習課題によりオペラント行動について解析した。(3)脳科学におけるプロテオミクス技術の開発と普及遺伝子改変マウスを用いてリン酸化プロテオームの分析に関する再現性を検証、最適化することにより分析方法を確立した。また、成長円錐のみに存在するリン酸化部位をリン酸化特異抗体の作成に基づいて確認し、その局在性を確立した。(4)C57BL/6由来ES細胞を用いたコンディショナルノックアウトマウス作成支援事業完全受託の9系統を含めて、全体で50系統の作成支援を行った。(5)大規模データ解析による遺伝子改変マウスの行動テストバッテリーの標準化・効率化全体で102系統の解析支援を行った。
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すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 8件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)
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