興奮と抑制がバランスしているシナプス入力を受ける大脳皮質ニューロンや神経回路が、入力の揺らぎを利用して情報を表現したり伝達したりする理論的方法を示した。また入力の揺らぎを利用して、完全時間積分を行う意思決定回路を提案した。報酬依存の意思決定の大脳基底核メカニズムを定式化し、マッチング行動の情報理論的起源を明らかにした。大脳皮質の視覚経験依存の回路形成において、抑制回路の可塑性が果たす役割を、実験と理論で明らかにした。多電極記録のデータから多細胞のスパイク列を正確に分離する新しい数学的方法を考案し、ソフトウェアを供給した。
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