研究課題
RECK遺伝子は、ECMリモデリングの主要な推進役であるマトリックス・メタロプロテアーゼ(MMP)の膜結合型制御因子をコードし、ショウジョウバエからヒトまで単一遺伝子として保存されている。RECKの機能解析は、ECM役割解明にも役立つと考えられる。Reckはマウス胎生中期(〜E14)には骨格筋線維表面に強く発現されているが、培養筋芽細胞ではその発現が低く、強制発現によって筋管形成が阻害されることから、基底膜形成を伴う筋線維の成熟期に発現が高まるものと考えられた(越前谷らOncogene 2005)。今回、成体マウスの免疫組織化学検索から、Reckが神経筋接合部のシナプス後部二次襞に多く局在し、この集積が胎生終期(-E18)に起こることを見出した(川嶋らJ. Neurochem. 2008)。この他、精製RECKタンパク質が鈴状の2量体形成しMMP7によるfibronectinの分解を阻害すること(大村らJBC 2009)、また、Reck欠損線維芽細胞の解析から、Reckが接着斑(focal adhesion)と運動保針性の安定化に必要であることなどを見出した(森岡らOncogene 2009)
すべて 2009 2008
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