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2005 年度 実績報告書

活動依存的神経成熟における新規電位感受性タンパクの役割

研究課題

研究課題/領域番号 17024071
研究機関大学共同利用機関法人自然科学研究機構(共通施設)

研究代表者

岡村 康司  大学共同利用機関法人自然科学研究機構(共通施設), 岡崎統合バイオサイエンスセンター, 教授 (80201987)

研究分担者 東島 眞一  大学共同利用機関法人自然科学研究機構(共通施設), 岡崎統合バイオサイエンスセンター, 助教授 (80270479)
岩崎 広英  大学共同利用機関法人自然科学研究機構(共通施設), 生理学研究所・脳機能計測センター, 助手 (30342752)
キーワードホヤ / ゲノム / 電位センサー / プロトンチャネル / イノシトールリン脂質 / イオンチャネル
研究概要

電位感受性ホスファターゼVSPの分子特性・発現パターン・脳発生過程での役割:PHドメインGFPを用いたイメージングをツメガエル卵母細胞を用いて行い、脱分極により酵素活性が上昇すること、PIP3だけでなくPIP2も基質になることを見出した。ヒトの脳からRT-PCRを行ったがヒトでは神経系での発現は見られなかった。現在トリの神経系と胚、マウス胚での発現パターンをin situ hybridization法を用いて解析中である。
新規電位感受性タンパクVSOPの分子特性と神経機能における役割:VSOP1がプロトンチャネルであることを見出した(Science, in press)。現在特異抗体ができたので、詳細な発現パターンの解析を行っており、神経系での発現を確認している。VSOP2の神経系での発現様式をin situ hybridizationにより解析し、生後直後のプルキンエ細胞にも発現が見られることから発生過程での役割が示唆された。VSOP2の分子機能を明らかにするためtwo hybrid法によるスクリーニングを行い、候補分子を同定しつつある。
ゼブラフィッシュを用いた解析:VSOP2をクローニングし、現在発現様式の解析を行っている。初期胚でのVSPの発現様式を解析し、消化管での発現を確認し、またRT-PCRにより成魚神経系での発現を確認した。現在VSPの生理機能を明らかにするためモルフォリーノアンチセンスによるノックダウン実験を始めている。

  • 研究成果

    (12件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (9件) 図書 (1件) 産業財産権 (2件)

  • [雑誌論文] A voltage sensor domain protein is a voltage-gated proton channel2006

    • 著者名/発表者名
      M.Sasaki
    • 雑誌名

      Science (In press)

  • [雑誌論文] 膜電位を感じて活性を変化させるイノシトールリン脂質脱リン酸化酵素2006

    • 著者名/発表者名
      岡村康司
    • 雑誌名

      蛋白質核酸酵素 51・1

      ページ: 18-26

  • [雑誌論文] 電位センサーの動作原理と電位感受性酵素VSP2006

    • 著者名/発表者名
      岡村康司
    • 雑誌名

      標準生理学(イオンチャンルの発現制御機構) 25.3月号

      ページ: 231-235

  • [雑誌論文] Phosphoinositide phosphatase activity coupled to an intrinsic voltage sensor2005

    • 著者名/発表者名
      Y.Murata
    • 雑誌名

      Nature 435・7046

      ページ: 1239-1243

  • [雑誌論文] Comprehensive analysis of the ascidian genome reveals novel insights into the molecular evolution of ion channel genes2005

    • 著者名/発表者名
      Y.Okamura
    • 雑誌名

      Physiol Genomics 22・3

      ページ: 269-282

  • [雑誌論文] GABAergic synaptic transmission modulates swimming in the ascidian larva2005

    • 著者名/発表者名
      E.R.Brown
    • 雑誌名

      Eur.J.Neurosci. 22・10

      ページ: 2541-2548

  • [雑誌論文] Tight junctions in Schwann cells of peripheral myelinated axons : a lesson from claudin-19-deficient mice2005

    • 著者名/発表者名
      T.Miyamoto
    • 雑誌名

      J Cell Biol 169・3

      ページ: 527-538

  • [雑誌論文] イオンチャネル遺伝子から見た生理機能の進化2005

    • 著者名/発表者名
      岡村康司
    • 雑誌名

      海洋 41・号外

      ページ: 61-70

  • [雑誌論文] イオンの出入りを介さず膜電位シグナルを伝えるタンパク質Ci-VSP2005

    • 著者名/発表者名
      岩崎広英
    • 雑誌名

      実験医学 23・19

      ページ: 2942-2944

  • [図書] イオンチャネルの発現制御機構2005

    • 著者名/発表者名
      岡村康司
    • 総ページ数
      1176
    • 出版者
      医学書院
  • [産業財産権] 新規イオンチャネル様ポリペプチドおよびその利用2005

    • 発明者名
      岡村 康司
    • 権利者名
      国立大学法人京都大学, 自然科学研究機構
    • 産業財産権番号
      国際PCT/JP2005/8807
    • 出願年月日
      2005-05-13
  • [産業財産権] 電位活性化型プロトンチャネルを構成するタンパク質およびその利用法2005

    • 発明者名
      岡村 康司
    • 権利者名
      自然科学研究機構
    • 産業財産権番号
      国内2005-255959
    • 出願年月日
      2005-09-05

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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