研究課題
特定領域研究
ヒトα-synucleinを全神経系に過剰発現する線虫を用い、ゲノムワイドな手法によりα-synuclein神経障害性を修飾する遺伝子を探索し、α-synucleinはendocytosis機能の低下を増悪させることを明らかにした。この結果は、PDにおける神経細胞変性に、細胞内に蓄積した異常な構造を持つα-synucleinによるendocytosisの阻害が関与している可能性を示唆する。PARK8病因遺伝子産物キナーゼLRRK2のROCドメインへのGTP結合がキナーゼ活性の発揮に必要であること、LRRK2のThr1410およびThr1967の自己リン酸化はキナーゼ活性の調節、維持にそれぞれ重要な役割をもつことを示した。本研究で見出したLRRK2の活性制御機構に関する知見は、LRRK2の異常活性化とPDの関係を解明するにあたり重要な情報をもたらす。
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