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2005 年度 実績報告書

ショウジョウバエ器官形成におけるmRNA様非翻訳RNAの機能

研究課題

研究課題/領域番号 17026028
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

影山 裕二  奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助手 (90335480)

キーワードmRNA様非翻訳RNA / ショウジョウバエ / 器官形成
研究概要

本研究は、ショウジョウバエmRNA様非翻訳RNAの発生現象における役割を明らかにすることを目的とする。これを達成するため、今年度は以下の研究を行った。
1)組織特異的mRNA様非翻訳RNA候補の一次構造解析
これまでに同定した26個の非翻訳RNA候補はいずれもcDNAの塩基配列を元に同定されたものであり、転写産物の全長を含むとは限らない。従来のノザン解析法を改良し、各々の転写産物の長さを決定したところ、26個のうち5個についてはcDNAとほぼ同じ長さの転写産物が確認され、これらは実際にncRNAであると考えられた。他の21個については、既知のcDNAは候補遺伝子の転写産物の一部のみを含むものであることが明らかとなったが、ゲノム上のアノーテーションを考慮すると、近傍にタンパク質遺伝子が存在しない3個についてはncRNA遺伝子である可能性が高いと考えられた。他の18個についてはタンパク質遺伝子の一部であると判断した。
2)組織特異的mRNA様非翻訳RNA候補遺伝子の欠失変異系統の作成
上記8個の候補遺伝子のうち、MRE-1およびMRE-29について、トランポゾン挿入系統を利用した欠失変異系統の作成を行った。MRE-29については、RNAiによる気管系の形態異常が見られ、気管系の形態形成に関与することが強く示唆された。MRE-1については顕著な表現型は見られなかったが、これは作成した欠失変異系統が転写ユニツトを完全に欠失したものでないためと考えられる。
3)組織特異的mRNA様非翻訳RNA候補遺伝子のRNAi系統の作成
MRE-1およびmRE-29を除いた6個の候補遺伝子のうち、3個についてRNAi系統を確立し、RNAiによる機能欠失の影響を観察したが、これらの系統では顕著な表現型は観察されなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Identification and expression analysis of putative mRNA-like non-coding RNA in Drosophila2005

    • 著者名/発表者名
      Sachi Inagaki, Koji Numata, Takefumi Kondo, Masaru Tomita, Kunio Yasuda, Akio Kanai, Yuji Kageyama
    • 雑誌名

      Genes to Cells 10

      ページ: 1163-1173

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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