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2006 年度 実績報告書

リボソーム生合成ファクトリー-rRNA合成からリボソームサブユニット形成まで-

研究課題

研究課題/領域番号 17026029
研究機関広島大学

研究代表者

水田 啓子  広島大学, 大学院生物圏科学研究科, 教授 (40166012)

キーワードリボソーム生合成 / 酵母温度感受性変異株 / リボソームサブユニットアセンブリ / RRP14 / RRS1 / EBP2 / リボソーム蛋白質 / rRNA
研究概要

リボソーム生合成はおもに核小体で行われ、rRNAを中心としたネットワークにより、膨大な数の構成成分と調節因子が時空間的に相互作用して超高分子リボソームを作り出している。rRNAの転写、修飾およびプロセシング、蛋白質とのアセンブリ、核小体から核質、さらに細胞質への輸送という複雑な過程を経る。本研究では、rRNA前駆体のプロセシングとリボソームサブユニットアセンブリに関与する調節因子、特にEbp2PとRrs1Pについて詳細に解析し、それら因子を介した、rRNAの転写、rRNAのプロセシング、サブユニットの核外輸送など、各反応過程間の連携について解析している。今年度の成果は以下の通りである。
Ebp2をベイトとしたtwo-hybridスクリーニングによりRRP14を取得した。Rrp14は、ヒトから酵母まで高度に保存されたSURF-6ドメインをもっており、ヒトと酵母では、約40%の相同性をもつ。これらのタンパク質は、核小体に局在することが報告されているが、その機能は不明である。そこで、Rrp14がリボソーム生合成に機能をもつかどうかを調べた。ゲノム上のRRP14が破壊され、pRS314-GAL1-MYC-RRP14に依存して生育する株を構築した。この株をガラクトース培地からグルコース培地にシフトすることにより、RRP14の転写を抑え、Rrp14を枯渇させた。Rrp14枯渇により、60Sリボソームサブユニットアセンブリに欠損が生じ、また25S rRNAの成熟が遅延することを見出した。Rrp14は、60SサブユニットのアセンブリおよびrRNA前駆体のプロセシングに必要であることを示した(論文投稿中)。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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