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2005 年度 実績報告書

ヒメツリガネゴケを用いた体軸形成開始点としての植物不等分裂の分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17027025
研究機関北海道大学

研究代表者

藤田 知道  北海道大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (50322631)

研究分担者 長谷部 光泰  基礎生物学研究所, 生物進化研究部門, 教授 (40237996)
村田 隆  基礎生物学研究所, 生物進化研究部門, 助教授 (00242024)
日渡 祐二  基礎生物学研究所, 生物進化研究部門, 助手 (10373193)
キーワード不等分裂 / 細胞極性 / プロトプラスト / ユビキチン様タンパク質 / キネシン様タンパク質 / 過剰発現 / 完全長cDNA / 微小管
研究概要

不等分裂の進行にはタンパク質の不均等分布が重要であることが知られている。そこで、蛍光タンパク質(改変YFP)をそれぞれの遺伝子に対してノックインした形質転換体を作成し、内在プロモーター制御下における融合タンパク質の局在解析を進めた。これまで不等分裂に関わる候補遺伝子58種類のうち42種類の形質転換体を作製し、29種類について融合タンパク質の観察を行ったところ、14種類で蛍光シグナルが確認でき、原糸体頂端幹細胞の不等分裂により生じた幹細胞と非幹細胞とで比較した場合、幹細胞に偏って蓄積するものを8種類同定することができた。このうちの2種類は頂端幹細胞内の先端側の伸張領域に局在する事を見いだした。不等分裂後の幹細胞でより強く発現している遺伝子1種類について遺伝子破壊株、条件的RNAi株を作成し機能解析を進めた。また、過剰発現により細胞極性が90度ずれる表現型を引き起こす遺伝子1種類についても遺伝子破壊株や過剰発現体を作製し機能解析を進めた。
ヒメツリガネゴケ原糸体軸上の頂端幹細胞特異的発現を示す遺伝子トラップラインから同定したユビキチン様タンパク質遺伝子PUBL,キネシン様タンパク質遺伝子API1の機能解析を進めた。PUBLは微小管制御を介して細胞極性や細胞分裂制御に関わる。酵母ツーハイブリッド法により9種類の相互作用因子を同定し、一部の因子については機能解析を進めている。API1は姉妹遺伝子APILとの二重遺伝子破壊株の解析により、やはり正常な細胞極性や細胞分裂の制御に必須であることがわかってきた。API1(API1L)-GFPの動態解析からこれらのタンパク質は微小管が交差する部分に局在することが示唆され、微小管同士を架橋することで細胞極性や分裂の制御を行っている可能性が考えられた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Genes for the peptidoglycan synthesis pathway are essential for chloroplast division in moss2006

    • 著者名/発表者名
      Machida, M.
    • 雑誌名

      Proc.Natl.Acad.Sci.USA (印刷中)

  • [雑誌論文] Isolation of mutant lines with decreased numbers of chloroplasts per cell from a tagged mutant library of the moss Physcomitrella patens2005

    • 著者名/発表者名
      Hayashida, A.
    • 雑誌名

      Plant Biology 54

      ページ: 300-306

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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