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2005 年度 実績報告書

短日植物イネの花芽形成における二成分系信号伝達経路の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17027026
研究機関独立行政法人農業生物資源研究所

研究代表者

井沢 毅  独立行政法人農業生物資源研究所, 分子遺伝研究グループ, チーム長 (10263443)

キーワード光周性 / 短日植物 / イネ / Hd1 / Ehd1 / 概日時計 / luc / トランジェント解析
研究概要

我々は、イネを短日植物のモデルとして位置づけ、分子遺伝学的解析を行い、光周性花芽形成の分子機構を明らかにしてきている。また、長日植物であるシロイヌナズナの分子機構と比較することで、植物の花芽形成機構がいかに多様性を獲得しているかについて比較生物学的解析も行っている。これら一連の解析の中で、我々は、イネの花芽形成において重要な働きをするEhd1(Early heading date 1)遺伝子を単離し、Ehd1が二成分系で働くと考えられるBタイプのレスポンスレギュレーター(B-RR)をコードしていることを明らかにした(Doi, Izawa et al.2004)。シロイヌナズナのゲノムにはEhd1のオーソログがなく、我々の結果は、短日植物イネの花芽形成に特異的に働く信号伝達系の存在を示唆している。
本年度は、Ehd1::lucを導入した形質転換体イネを作出し、その発現パタンを各種栽培条件で確認した。その結果、Ehd1遺伝子が青色光により、誘導を受けるというこれまでの結果を再現する、青色光下でのluc活性の上昇を確認した。面白いことに、赤色光による急性一過的発現上昇に比べて、穏やかな発現上昇を示し、'光信号伝達の違いを表していると考えられる。加えて、Ehd1もHd1もともに欠損している品種、台中65号に、UBQ::ARR1:Ehd1キメラ遺伝子を導入した。形質転換体当代で見る限り、短日条件下で、開花の顕著な促進を確認した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 その他

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] RNAi-mediated silencing of OsGEN-L (OsGEN-like), a new member of the RAD2/XPG nuclease family, causes male sterility by defect of microspore development in rice.2005

    • 著者名/発表者名
      Moritoh S, Miki D, Akiyama M, Kawahara M, Izawa T, Maki H, Shimamoto K
    • 雑誌名

      Plant Cell & Physiology 46

      ページ: 699-715

  • [雑誌論文] Comparative molecular biology in photoperiodic flowering between the short-day plant rice and the long-day plant Arabidopsis2005

    • 著者名/発表者名
      Izawa T
    • 雑誌名

      Light sensing in plants (M.Wada, K.Shimazaki, M.Iino eds.)

      ページ: 333-337

  • [雑誌論文] How do rice plants measure the day length in photoperiodic flowering? -The diversity in the evolutionally conserved flowering pathways in plants -

    • 著者名/発表者名
      Izawa T
    • 雑誌名

      International review of cytology (In press)

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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