研究課題
1)ユビキチン-UBA相互作用様式の解析ユビキチン結合モチーフの一つであるUBA(ubiquitin associated)ドメインとユビキチンの複合体の溶液中での構造をNMR法によって決定した。これにより、ユビキチン-UBA間の相互作用様式を原子分解能で解明した。これらの成果を論文発表した(Structure,2005)。2)ユビキチン-VHSドメイン相互作用様式の解析STAM2のVHSドメインは、近年、ユビキチンに結合することが示された。ユビキチンのNMRシグナルを観測しつつ溶液NMRを用いた滴定実験を行ない、ユビキチンのVHSとの相互作用表面がUIMとの相互作用面とほぼ共通であることを明らかにした。また、^<13>C,^<15>N二重標識したVHSドメインを調製し、三重共鳴NMRを測定し、主鎖原子核(アミド^1H,アミド^<15>N,^<13>Cα,^<13>Cβ)の化学シフト帰属を行なった。次に、VHSのNMRシグナルを見ながら、上記と同様のNMR滴定実験を行ない、主鎖帰属を基に、VHS側のユビキチンとの相互作用残基も同定した。3)SUMOによるSUMO化タンパク質の機能・構造変換SUMO-1化されたTDG(Thymine DNA glycosylase)の結晶構造を決定し、論文発表した(Nature,2005)。この構造により、SUMO-1化されたTDGがDNA結合活性を失う分子機構を説明できた。また、SUMO-3化されたTDGの結晶構造も決定し、論文化した(J.Mol.Biol., accepted)。
すべて 2005
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