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2005 年度 実績報告書

ゼオライト結晶を利用した微小領域光化学反応の計測

研究課題

研究課題/領域番号 17029067
研究機関徳島大学

研究代表者

橋本 修一  徳島大学, 工学研究科, 教授 (70208445)

研究分担者 松尾 繁樹  徳島大学, 工学研究科, 助教授 (20294720)
冨田 卓郎  徳島大学, 工学研究科, 助手 (90359547)
キーワードゼオライト / 色素 / 蛍光スペクトル / 蛍光顕微鏡 / 走査型電子顕微鏡 / 共焦点顕微鏡
研究概要

ゼオライト-色素複合体を利用した「光機能界面」の構築をめざして研究を行った。顕微蛍光画像・顕微分光測定法を用いて、マイクロメートルサイズのゼオライト粒子間の吸着分子の移動・反応を観測したり、ゼオライト粒子一つ一つの蛍光寿命・蛍光スペクトルの測定を通じて粒子ごとに性質の違いが現れること等を明らかにした。また、吸着分子がゼオライトのどの部分に存在するか、ゼオライト粒子内にどのように分布するか、についても問題となったため、この点について解明した。
1.ゼオライト粒子へのゲストの分布
一次元チャンネル型ゼオライトL((5-6)×(1.5-2)μm)にピロニンYを水溶液からイオンの交換により取り込ませた場合、および、アクリジンイェローをトルエン溶液から吸着させた場合の蛍光画像を測定した。ピロニンYではイオン交換の際の温度をあげることによってより内部まで色素を導入できることが明らかとなった。これに対しアクリジンイェローでは色素をゼオライト内部まで侵入させることは困難であることがわかった。
2.Ru(bpy)_3^<2+>発光のMV^<2+>による消光
直径2-3μmのNaY粒子にルテニウム錯体、Ru(bpy)_3^<2+>をship-in-a bottle法によって担持し、更にメチルビオローゲン(MV^<2+>)を共吸着させた場合、吸着量の増大とともに粒子全体で消光が起こる。これに対し、直径3-4μmの3.0×10^<-6> mol/g Ru(bpy)_3^<2+>/NaX粒子では異なる現象が観測された。すなわち、MV^<2+>の担持量の増加に伴い、消光半径の広がっていく様子が観察された。
3.基板への組織化
一次元チャンネルを持つ円筒形状のゼオライトLの平面ガラス基板への組織化に取り組んだ。アスペクト比の異なる2種類の粒子を組織化した場合の走査型電子顕微鏡(SEM)画像を観測した。アスペクト比2.5の粒子では基板に対して平面配向するが、アスペクト比1の粒子では基板への垂直配向が可能なことがわかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Application of time- and space-resolved fluorescence spectroscopy to the distribution of guest species into micrometer-sized zeolite crystals2006

    • 著者名/発表者名
      S.Hashimoto
    • 雑誌名

      Phys.Chem.Chem.Phys 8(in press)

  • [雑誌論文] Emission spectroscopic investigation of triplet diarylcarbene generated in molecular sieve VPI-52005

    • 著者名/発表者名
      S.Hashimoto
    • 雑誌名

      J.Phys.Chem.B 109・43

      ページ: 20407-20414

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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