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2005 年度 実績報告書

高ダイナミックレンジ撮影のためのスペックル制御方式の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17039012
研究機関国立天文台

研究代表者

GUYON Olivier  国立天文台, ハワイ観測所, 特別客員研究員 (90399288)

研究分担者 高見 英樹  国立天文台, ハワイ観測所, 助教授 (00270455)
EUGENE Pluzhnik  国立天文台, ハワイ観測所, 特別客員研究員
キーワード太陽系外惑星 / 補償光学系 / 光学系 / コロナグラフ / 高いコントラスト / 撮像
研究概要

これは地上望遠鏡及び宇宙望遠鏡を使って太陽系外の惑星を直接検出する技術を開発するための研究である。惑星は明るい星のすぐ近くを周っているので、明るい星の光による周囲の散乱光(スペックル)を低減させるコントラストを高める必要がある。そのための重要な技術としてのコロナグラフの性能を画期的に向上させるための、新しいアイデアに基づく波面センサーを開発している。平成17年度は以下の開発を行った。
1)スペックルを低減させるように波面を制御のためのアルゴリズムの開発、以下の2つの手法の組合せである。
a)焦点面での像を解析して、波面の収差を計算し、それに基づいて波面を制御する(高次補正)
b)コロナグラフの焦点面マスクで反射された光による像を解析し、低次の波面誤差を補正することによってコロナグラフが良い条件で働くようにする。
この方式によって、これまでの瞳面での波面測定よりも高い精度が達成できる。
2)実験室で散乱光低減の効果を調べるために、星の代わりになる高精度の人工光源を製作、
3)波面を制御するための特殊な鏡である可変形鏡(1000素子)を駆動回路の製作、
4)高安定性を持つ、光学系支持機構を製作。これは、周りの振動、音、熱からの光学系への影響を極限まで除去できるもので、この研究のためには非常に重要な要素である。
5)CCDカメラ、可変形鏡制御、波面制御アルゴリズムなど、ソフトウェアの開発、
来年度は、これらとコロナグラフ光学系とを組み合わせて、スペックルを低減させる実験を行なう。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Exoplanet imaging with a PIAA coronagraph II, Performance2006

    • 著者名/発表者名
      Frantz Martinache
    • 雑誌名

      Astrophysical Journal 639

      ページ: 1129-1137

  • [雑誌論文] Laboratory demonstration and numerical simulation of the PIAA2005

    • 著者名/発表者名
      Raphael Galicher
    • 雑誌名

      Pub.Astronomical Society of Pacific 117

      ページ: 411-420

  • [雑誌論文] Limits of adaptive optics for high-contrast imaging2005

    • 著者名/発表者名
      Oliver Guyon
    • 雑誌名

      Astrophysical Journal 629

      ページ: 592-614

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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