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2005 年度 実績報告書

脳リンクプロテインによる脳実質ヒアルロン酸-CSPG複合体の機能制御

研究課題

研究課題/領域番号 17046012
研究機関岡山大学

研究代表者

大橋 俊孝  岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助教授 (50194262)

研究分担者 別宮 洋子  岡山大学, 医学部, 技術職員 (60397875)
キーワードリンクプロテイン / ヒアルロン酸 / コンドロイチン硫酸プロテオグリカン
研究概要

1.Bral2/Hapln4ノックアウトマウスの神経周囲網マトリックス分子発現への影響:まず、Northern blottingと免疫組織学的方法でBral2/Hapln4遺伝子発現がないことを確認した。我々は先に発表した論文(Bekku et al.,Mol.Cell.Neurosci.,2003)で、Bral2/Hapln4の神経周囲網(PNN)へのタンパク質局在を報告し、ヒアルロン酸結合型コンドロイチン硫酸プロテオグリカンであるbrevicanとの共局在を示した。Bral2/Hapln4ノックアウトマウスでは抗brevican抗体の神経核でのPNN様の染色性が大きく低下し、diffuseになっていることが確認できた。しかしながら、reticulotegmental nucleus of the pons (RtTg)ではBral2欠損マウスでbrevicanのPNN様の発現パターンが一部のみdiffuseになっていたことから、RtTgにおいてはBral2以外のLPが補償している可能性も考えられる。
2.PNN形成におけるBral2/Hapln4の役割:我々はBral2/Hapln4ノックアウトマウスのBral2/Hapln4遺伝子のエキソンにtauLacZ遺伝子をノックインしている。すなわち、+/-マウスではBral2/Haplh4遺伝子の転写活性に従い、Bral2発現神経軸索をX-gal染色でき、同時にBral2タンパク質は免疫染色できる。脳の神経回路の中でも単純な回路を持つ小脳に焦点を当て発現細胞とタンパク質局在の関係についての情報収集を行った。X-galの染色はtauの発現に依存しており、本来軸索に染まるはずであるが、プルキンエ細胞においては樹状突起もX-galで染色されてしまい、関係を可視化することはできなかった。これは、もともとプルキンエ細胞では樹状突起でもtauが発現しているためであると考えられる。しかしながら、小脳核においてBral2タンパクのみの発現が見られる細胞と、Bral2mRNAとBral2タンパクの両方の発現が見られる神経細胞が存在していた。これはBral2発現神経細胞とBral2タンパクの局在が必ずしも一致していないことを示す。このことから、Bral2mRNAの発現部位とタンパク発現部位が異なっていることがわかり、Bral2mRNA発現細胞の終末でタンパクが発現することが更に強く示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Current Progress in understanding the formation and function of chondroitin sulfate proteoglycan complexes in the Brain : New insights from the brain link proteins2005

    • 著者名/発表者名
      Oohashi T, Bekku Y, Mukai Y, Ogawa H, Ninomiya Y
    • 雑誌名

      Hyaluronan Structure metabolism, biological activities, therapeutic applications Volume II

      ページ: 765-772

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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