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2005 年度 実績報告書

パイエル板に発現する誘導型免疫制御性細胞の機能成熱と自然免疫シグナル

研究課題

研究課題/領域番号 17047042
研究機関独立行政法人産業技術総合研究所

研究代表者

辻 典子  独立行政法人産業技術総合研究所, 年齢軸生命工学研究センター, 研究チーム長 (30343990)

研究分担者 倉地 幸徳  独立行政法人産業技術総合研究所, 年齢軸生命工学研究センター, センター長 (70344223)
田中 和生  東海大学, 医学部・基礎医学系・生体防御学領域, 助教授 (50236569)
キーワード免疫制御性T細胞 / 免疫制御性樹状細胞 / パイエル板 / 自然免疫シグナル / インターロイキン18 / 無菌マウス / 経口免疫寛容
研究概要

経口免疫寛容は消化管免疫が全身性免疫に大きく影響することを示す事象である。私たちは経口投与された抗原に特異性を有するCD4+誘導型制御性T細胞が消化管パイエル板で効率良く誘導されて経口免疫寛容の成立に寄与すること、それらの機能成熟に自然免疫シグナルが深く関与することを示してきた。
経口免疫寛容が成立しないインターロイキン18欠損マウス(IL-18(-/-))或いは無菌マウスでは、パイエル板特異的に観察されるCD103hiCD4+CD25-細胞群の比率が低下していた。DO11.10マウス(OVA特異的TCR遺伝子導入マウス)にOVA抗原を経口投与したところ、野生型、SPF飼育群由来のパイエル板細胞はIL-2、IL-18存在下抗原特異的に増殖したが、IL-18(-/-)xDO11.10あるいは無菌マウス(DO11.10)由来のパイエル板では細胞増殖は認められず、抗原の経口投与によりCD103hiCD4+CD25-細胞群の比率はさらに低下した。同細胞群はFoxp3およびIL-10遺伝子を発現しており、免疫抑制機能を有することが示唆された。さらに抗原提示細胞について上記マウスを検討したところ、パイエル板に選択的かつ多数存在するプラズマサイトイド様樹状細胞群(CD19+B220hiCD11clo)の存在比率が低下していた。以上、パイエル板ではIL-18をmajor factorとする自然免疫シグナル依存的に、CD103hiCD4+CD25-細胞群およびCD19+B220hiCD11clo細胞群が機能成熟して経口免疫寛容の成立に関与すると考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Role of interleukin 18 in nitric oxide production and pancreatic damage during acute pancreatitis.2005

    • 著者名/発表者名
      Ueno N
    • 雑誌名

      Shock 24

      ページ: 564-570

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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