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2005 年度 実績報告書

好中球NADPHオキシダーゼの細胞質から膜への信号変換に関する構造生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17048001
研究機関北海道大学

研究代表者

小椋 賢治  北海道大学, 大学院・薬学研究科, 助手 (50270682)

キーワードNADPHオキシターゼ / NMR / X線結晶構造解析
研究概要

好中球の活性酸素発生系にて活性酸素発生を触媒するNADPHオキシダーゼは細胞質因子と膜タンパク質の複合体である.活性酸素発生系の休止状態においては,細胞質因子p47phoxは分子内マスクされており,膜タンパク質p22phoxと結合できないが,細胞刺激にともない分子内マスクが解除され,p22phoxと結合し,活性酸素を発生できるようになる.研究代表者らは,X線結晶構造解析および核磁気共鳴の手法を用いて,休止状態および活性化状態におけるp47phoxの立体構造を解析した.両状態の立体構造比較から,分子内マスク解除およびリガンド認識の制御機構が明らかになった.
好中球NADPHオキシダーゼの構成成分,p67phoxのTetratricopeptide repeat(TPR)ドメインは,GTP結合状態のRacと結合することにより,NADPHオキシダーゼを活性化する役割を担っている.TPRドメインの立体構造的特徴を明確にするため,および,Racとの結合部位を明らかにするため,p67phoxのTPRドメイン(203残基)の主鎖連鎖帰属およびメチル基特異的帰属を行った.Val,LeuおよびIle(d1)のメチル基のみプロトン化された2H/13C/15NラベルTPRドメインを作成し,各種の2次元および3次元NMR測定をおこなった.NMRスペクトル解析をおこない,98%以上の主鎖原子に関して連鎖帰属を完了した.さらに,プロトン化されたVal,LeuおよびIle(d1)のメチル基についても帰属することができた.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] NMR solution structure of the tandem Src homology 3 domains of p47phox complexed with a p22phox-derived proline-rich peptide2006

    • 著者名/発表者名
      Ogura, K.
    • 雑誌名

      Journal of Biological Chemistry 281

      ページ: 3660

  • [雑誌論文] 好中球活性酸素発生系を制御する蛋白質p47^<phox>の新規分子認識機構2005

    • 著者名/発表者名
      小椋賢治
    • 雑誌名

      蛋白質核酸酵素 50

      ページ: 1233

  • [雑誌論文] 1H, 13C and 15N resonance assignments of the backbone and methyl groups of the 24 kDa tetratricopeptide repeat domain in p67(phox).2005

    • 著者名/発表者名
      Yoshida, S.
    • 雑誌名

      Journal of Biomolecular NMR 32

      ページ: 176

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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