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2005 年度 実績報告書

マウス生殖細胞分化で起こる核内ドメインのダイナミクとそのイメージング

研究課題

研究課題/領域番号 17050007
研究機関横浜国立大学

研究代表者

栗原 靖之  横浜国立大学, 大学院・環境情報研究院, 助教授 (80202050)

キーワード細胞核 / 生殖細胞 / 哺乳動物 / モノクローナル抗体
研究概要

マウス生殖細胞分化で起こる核内ドメインのダイナミクスとイメージングを可能にするため、今年度は生殖細胞の核内ドメインに特有のタンパク質に対するモノクローナル抗体(MoAb)の作製を行った。さらに、樹立した抗体を使って精巣切片に対し免疫組織学的解析を行った。
これまでに、核内ドメインのうちparaspeckleに固有のPSP1、PSF、NonOの3種のタンパク質とcajal podyに特有のcoilinタンパク質に対するMoAbを樹立した。これら抗体は組織ウエスタンブロッティングにより単一バンドを検出した。マウス組織切片に対し免疫組織学的解析を行ったところ、精子形成の分化段階応じてダイナミックな核内分布の変化を示した。特に、coilinは大部分の精子形成期には核内に分散して分布するのに対し、分化の最終段階では精子尾部の基部に強染色された。また、PSP1、PSF、NonOも精子形成期の核内で局在を変化することを考え合わせると、分化に伴い大きな核内環境の変化が生じていると考えられる。また、PSP1は遺伝子の転写からmRNAの翻訳まで関与する多機能性タンパク質であることを明らかにしつつあり、この機能と精子形成分化中の核内分布を比較する準備が整った。さらに現在、sc35、fibrillarin、PML、SMN1に対するMoAbの作製とこれら抗体を使ったマルチカラー免疫抗体法で核内の詳細な分布を解析する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Enhanced gene targeting efficiency by siRNA that silences the expression of the Bloom syndrome gene in human cells.2006

    • 著者名/発表者名
      So, S
    • 雑誌名

      Genes Cells 11(4)

      ページ: 363-371

  • [雑誌論文] The RNA ligands for mouse proline-rich RNA-binding protein (mouse Prrp) contain two consensus sequences in separate loop structure.2005

    • 著者名/発表者名
      Hori T
    • 雑誌名

      Nucleic Acids Res 33

      ページ: 190-200

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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