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2005 年度 実績報告書

染色体ダイナミクスに関わるタンパク質の構造・機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 17050021
研究機関早稲田大学

研究代表者

胡桃坂 仁志  早稲田大学, 理工学術院, 助教授 (80300870)

キーワード染色体構築・機能・分配 / 遺伝情報複製・再編 / 遺伝子及び染色体 / タンパク質と酵素 / 構造生物学 / X線結晶解析
研究概要

染色体のクロマチン構造は、細胞周期を通じてドラスティックに変換している。このクロマチンの構造ダイナミクスは、遺伝子の転写、ゲノムDNAの複製、染色体組換えなどを調節する重要な生体機構である。本研究では、クロマチンダイナミクスの構造基盤を明らかにすることを目的として、リコンビナントタンパク質を用いた試験管内クロマチン再構成系により解析を行っている。本年度は、分裂期での染色体分配に重要な役割を果たす、セントロメア領域に着目してその試験管内再構成を行った。クロマチン構造は、4種類のコアヒストン(Histones H2A,H2B,H3,H4)と146塩基対のDNAからなるヌクレオソームを基本構造とする。染色体のセントロメア領域には、αサテライト配列のリピートが存在し、そこにセントロメア特異的な染色体構成タンパク質から特殊なヌクレオソーム構造が形成されると考えられている。まず、セントロメア領域に安定に局在するヒストンH3のバリアントであるCENP-A、およびセントロメアに配列特異的に結合するDNA結合タンパク質であるCENP-BのDNA結合ドメインをリコンビナントとして精製した。そして、精製したCENP-AおよびCENP-BのDNA結合ドメインと、同様に大腸菌において大量発現させてリコンビナントタンパク質として精製したコアヒストンH2A、H2B、およびH4を用いて、ヒトゲノムDNAより得たαサテライト配列DNA上でセントロメア特異的ヌクレオソームを再構成することに成功した。得られたセントロメア特異的ヌクレオソームの構造的特徴を、生化学的および分子生物学的手法により解析した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Human centromere protein B induces translational positioning of nucleosomes on alpha-satellite sequences.2005

    • 著者名/発表者名
      Tanaka, Y., et al.
    • 雑誌名

      Journal of Biological Chemistry 280(50)

      ページ: 41609-41618

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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