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2006 年度 実績報告書

核内ドメインへ蛋白をシャトルする新規蛋白MORC3とそのファミリー

研究課題

研究課題/領域番号 17050030
研究機関地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立成人病センター(研究所)

研究代表者

井上 徳光  地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立成人病センター(研究所), 研究所, 部長 (80252708)

キーワードMORC / PMLボディ / p53 / Sp100 / 核ダイナミクス
研究概要

MORC3は、N末にGHL-ATPaseドメイン、CWドメイン、核移行シグナル、C末にCoiled coilドメインを持つ蛋白で、核内ドメインであるPMLボディに局在し、様々な刺激によりPMLボディに局在化することが知られているp53などの局在に関与していることを明らかにしてきた。
どのような分子メカニズムにより、MORC3が他の蛋白局在を制御するかを明らかにする目的で、MORC3の変異体を作成し、解析した。CWドメインで保存されている4つのシステインと2つのトリプトファンをそれぞれアラニンに変異させた変異体はすべて、PMLボディに局在できず、核内に拡散して存在した。また、Coiled coilドメインを含むC末256アミノ酸を欠失させた変異体も同様に、核内に拡散して存在した。また、MORC3は、dimer形成するが、免疫沈降実験の結果、MORC3とATPase変異体E35Aは、結合できるが、C末欠失変異体ΔCは、MORC3と共沈できなかった。しかし、C末変異体は、MORC3の発現依存的に、PMLボディに局在するため、MORC3と何らかの相互作用があると考えられた。しかし、ATPase変異体を同時に持つΔC-E35A変異体は、全く共局在できなかった。それ故、ATPaseドメインは、その活性により、相互作用していると考えられた。また、以前より、2箇所のSUMO化サイト(K650とK740)を同定していたが、新たに、K649とK794がSUMO化されることが明らかとなった。それにより、MORC3のSUMO化サイトは、すべて消失したが、PMLボディへの局在に変化はなかった。今後、MORC3の機能におけるSUMO化の意味を解析したい。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Antitumor NK activation induced by the toll-like receptor 3-TICAM-1 (TRIF) pathway in myeloid dendritic cells.2007

    • 著者名/発表者名
      Akazawa T.
    • 雑誌名

      Proc. Natl. Acad. Sci. 140・1

      ページ: 252-257

  • [雑誌論文] Protein kinase Cd binds TIRAP/Mal to participate in TLR signaling.2007

    • 著者名/発表者名
      Kubo-Murai, M.
    • 雑誌名

      Molecular lmmunology 44・9

      ページ: 2257-2264

  • [雑誌論文] Dynamic Regulation of P53 PML-nuclear body localization and cellular senescence by MORC3.2007

    • 著者名/発表者名
      Takahashi K.
    • 雑誌名

      Molecular Biology of the cell 18

      ページ: 1701-1709

  • [雑誌論文] Molecular basis of clonal expansion of hematopoiesis in two patients with paroxysmal nocturnal hemoglobinuria (PNH).2006

    • 著者名/発表者名
      Inoue. N.
    • 雑誌名

      Blood 108・13

      ページ: 4232-4236

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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