• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

ジベレリン内生量調節DECODEシステムの解析

研究課題

研究課題/領域番号 17054029
研究機関広島大学

研究代表者

高橋 陽介  広島大学, 大学院理学研究科, 教授 (90183855)

研究分担者 高木 優  独立行政法人産業技術総合研究所, チームリーダ (40357348)
古本 強  広島大学, 大学院理学研究科, 助教授 (30313208)
キーワードジベレリン / 転写調節因子 / フィードバック / キナーゼ
研究概要

ジベレリン(GA)は植物の伸長成長に顕著な促進作用を示す植物ホルモンである。本研究の目的は発生のプログラムと環境刺激がいかにしてGAの内生量を調節しているかを解明することにある。RSGはタバコのbZIP型転写因子である。我々はRSGがGA生合成系酵素遺伝子の転写調節を介してGA内生量のフィードバック制御に関与することを見出した。さらに14-3-3タンパク質がRSGと結合しRSGの細胞内局在を促進することにより、RSGの機能を負に調節していることを明らかにした。
これまでの解析からGAはRSGのSer-114のリン酸化を介してRSGと14-3-3の複合体形成を促進することが明らかになった。さらにGA依存的にRSGのSer-114をリン酸化するキナーゼはCDPK(カルシウム依存性タンパク質リン酸化酵素)であることを明らかにした。CDPKは植物においてCa^<2+>が関与する信号伝達系の主要なキナーゼであり、シロイヌナズナでは34の遺伝子が存在している。本年度はCDPKのうちどれだけの分子種がRSGキナーゼとして機能するのかを明らかにした。RSGのSer-114をリン酸化できないNtCDPK2はクレードIに、リン酸化するNtCDPK1はクレードIIに属するので、クレードIIのCDPKを系統的に解析した。発現のパターン、in vitroにおけるSer-114のリン酸化活性、RSGとの結合能を調べた結果、NtCDPK1と最も系統的に近いCPK21だけがRSGと複合体を形成しRSGのSer-114をリン酸化できることが明らかになった。したがってRSGキナーゼとして機能するのはNtCDPK1とごく近縁のCDPKに限られると考えられた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] AGF1, an AT-Hook Protein, Is Necessary for the Negative Feedback of AtGA3ox1 Encoding GA 3-Oxidase2007

    • 著者名/発表者名
      Matushita et al.
    • 雑誌名

      Plant Physiol. 143

      ページ: 1152-1162

  • [雑誌論文] Temporary expression of the TAF10 gene and its requirement for normal development of Arabidopsis thaliana.2007

    • 著者名/発表者名
      Tamada et al.
    • 雑誌名

      Plant Cell Physiol. 48

      ページ: 134-146

  • [雑誌論文] NAC Transcription Factors, NST1 and NST3, Are Key Regulators of the Formation of Secondary Walls in Woody Tissues of Arabidopsis.2007

    • 著者名/発表者名
      Mitsuda et al.
    • 雑誌名

      Plant Cell 19

      ページ: 270-280

  • [雑誌論文] TCP Transcription Factors Control the Morphology of Shoot Lateral Organs via Negative Regulation of the Expression of Boundary-Specific Genes in Arabidopsis.2007

    • 著者名/発表者名
      Koyama et al.
    • 雑誌名

      Plant Cell 19(In press)

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi