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2008 年度 実績報告書

遺伝子発現制御におけるDECODE複合体の分子作用機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 17054033
研究機関横浜市立大学

研究代表者

緒方 一博  横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (90260330)

キーワード転写制御因子 / エンハンソソーム / Runx1 / Ets1 / 化学修飾 / ヒストンシャペロン / クロマチンリモデリング
研究概要

1)転写制御因子間の会合によるエンハンセオソーム形成とその制御機構の解析
T細胞受容体遺伝子のエンハンサーに形成される転写制御因子複合体(エンハンソソーム)、Ets1-Runx1-CBFbeta-DNA複合体の分子構造をX線結晶構造解析によって、明らかにした。さらにEts1がリン酸化された状態の同複合体の分子構造を明らかにした。これらの構造を基に、Runx1, Ets1等の変異体を作製し機能解析を行い、エンハンソソームの安定化機構と、リン酸化の影響について分子レベルで調べ、リン酸化によるターゲット遺伝子の選択機構を明らかにした。
2)ヒストンシャペロン、ヒストンリモデリング因子およびヒストン修飾酵素によるヌクレオソーム構造の変換機構の解析
ACF(ISWIとACF-1のヘテロダイマー)、ACF-モノヌクレオソーム複合体、およびNAP-1-H2A-H2B複合体、NAP-1-H3-H4複合体について結晶化用の試料調製を行い、結晶化条件の探索を行っている。ヒストンアセチル化酵素P300については、HAT活性の制御領域の同定を目指して、機能解析、構造解析を進めている。
3)転写制御因子の化学修飾による活性制御機構の解析
Ets1のリン酸化が転写に与える影響を、いくつかの異なるエンハンサーを用いて、ゲルシフトアッセイおよび転写活性化実験によって調べた。Ets1のリン酸化が与える影響が、Etslと協調する転写制御因子によって異なることを明らかにした。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] De novo mutations in the gene encoding STXBP1 (MUNC18-1) cause early infantile epileptic encephalopathy2008

    • 著者名/発表者名
      Saitsu H
    • 雑誌名

      Nature Genetics 40

      ページ: 782-788

    • 査読あり
  • [学会発表] 分子構造の揺らぎに注目したRunx1/AML1の活性制御機構解析2008

    • 著者名/発表者名
      椎名政昭, 嶋村麻利子, 豊後泰子, 緒方一博
    • 学会等名
      第31回日本分子生物学会年会・第81回日本生化学会大会合同大会(BMB2008)
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      20081200
  • [学会発表] Molecular mechanisms for allosteric regulation of Runxl activity2008

    • 著者名/発表者名
      Shiina M
    • 学会等名
      第21回内藤コンファレンス
    • 発表場所
      山梨県北杜市
    • 年月日
      2008-06-25
  • [学会発表] Regulatory mechanism of assembly of transcription factors on DNA2008

    • 著者名/発表者名
      Ogata K
    • 学会等名
      1st International Conference on Drug Design and Discovery
    • 発表場所
      Dubai
    • 年月日
      2008-02-06
  • [図書] 転写制御とエピジェネティクス転写制御因子の分子構造と作用機構2008

    • 著者名/発表者名
      緒方一博
    • 総ページ数
      16
    • 出版者
      南山堂

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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