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2007 年度 実績報告書

西アジアにおける孝古遺跡のデータベース化の研究-衛星画像解析による探査法-

研究課題

研究課題/領域番号 17063012
研究機関国士舘大学

研究代表者

松本 健  国士館大学, イラク古代文化研究所, 教授 (00103672)

研究分担者 長谷川 均  国士館大学, 文学部・史学地理学科, 教授 (80208496)
キーワードメソポタミア / リモートセンシング / GIS / ALOS衛星 / 考古学
研究概要

本研究の最終的な目標は、メソポタミア地域において精度の高い衛星画像地図をベースマップとした遺跡データベースを作成し、文化遺産の保護に役立てることである。
遺跡を保護するためには、正確な遺跡データベースを整備し、遺跡管理やパトロールに利用することが望ましいが、現状としてメソポタミア文明の詳細な遺跡データベースは存在しない。また、データベースのベースマップとして使用する詳細な地形図を入手することは困難である。例えば、イラク考古遺産庁の職員であっても、最新の地形図を入手することは困難で、1970年代のソビエト軍製10万分1地形図をコーして使用しているのが現状であるという。そこで、西アジア遺跡データベースを作成する上で重要となるベースマップ作成に、解像度が高く位置情報の精度が高いALOS衛星データを用いることとした。具体的には日本において既存の地形図と衛星データを使用し、シリア・ユーフラテス中流域のテル型遺跡の分布を推定した図を作成した。その結果をもとに平成19年8月シリアにて現地踏査を行い、衛星画像解析による遺跡の自動抽出の精度向上をはかった。これまでの研究としては、解像度90mのSRTM標高データを利用したテル型遺跡の抽出が一般的であったが、ALOSから作成した高精度標高データを用いることで、より多くの遺跡が抽出可能となった。これはテル型遺跡の比高と土地被覆、形状を利用するものである。平成20年3月は、環境要因により被覆状況がシリアと異なるヨルダンのテル型遺跡を踏査し、比較的降水量に恵まれた地域に存在する遺跡の教師データを得た。主な衛星画像解析の対象地は、シリア・ビシュリ地域、そしてその結果を適用して入国が困難なイラク・バビロン周辺域にて遺跡分布図の作成を試みた。また、昨年度に引き続いて西アジアの地理情報のデジタル化を進めた。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2008 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (5件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 西アジアにおける考古遺跡のデータベース化の研究2007

    • 著者名/発表者名
      松本 健
    • 雑誌名

      特定領域研究「セム系部族社会の形成」平成18年度研究報告

      ページ: 144-162

  • [雑誌論文] シリア砂漠とユーフラテス川2007

    • 著者名/発表者名
      長谷川 均
    • 雑誌名

      森林技術 No. 787

      ページ: 11-13

  • [学会発表] 空間情報データを用いたメソポタミア遺跡データベースの作成-イラク・バビル県を例として2008

    • 著者名/発表者名
      後藤智哉・長谷川均・松本 健
    • 学会等名
      日本地理学会春季学術大会
    • 発表場所
      獨協大学
    • 年月日
      20080328-29
  • [学会発表] The Making of the Base Maps of the Ancient Sites in the Mesopotamian Region based on ALOS Data2007

    • 著者名/発表者名
      Ken, MATSUMOTO・Hitoshi, HASEGAWA・Hisao, USHIKI・Tomoya, GOTO
    • 学会等名
      第1回ALOSデータノード共同PIシンポジウム(京都), PI(Principal Invesigators),
    • 発表場所
      Kyoto International Conference Center(ICC Kyoto)
    • 年月日
      2007-11-21
  • [学会発表] GISを使ったヨルダンウム・カイス遺跡の調査2007

    • 著者名/発表者名
      後藤智哉、長谷川均
    • 学会等名
      2007年度総・大会 西アジア考古学会
    • 発表場所
      天理大学
    • 年月日
      2007-06-10
  • [学会発表] ALOS PRISMデータを利用した遺跡用2万5千分1地図の作成2007

    • 著者名/発表者名
      後藤智哉・長谷川均・松本 健
    • 学会等名
      日本地理学会春季学術大会
    • 発表場所
      東洋大学
    • 年月日
      2007-03-21
  • [学会発表] ヨルダン・ハシェミット王国における多時期地形図を使用した遺跡ベースマップの作成2006

    • 著者名/発表者名
      後藤智哉、長谷川均、松本健
    • 学会等名
      日本国際地図学会
    • 発表場所
      東京都産業貿易センター
    • 年月日
      2006-10-26
  • [図書] 自然環境解析のためのリモートセンシング・GISドブック2007

    • 著者名/発表者名
      長澤・原・金子編の執筆分担(長谷川均)
    • 総ページ数
      256
    • 出版者
      古今書院

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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