研究概要 |
A01班は,「密度汎関数法(DFT)」+「局所密度近似(LDA)」に基づく従来の第一原理電子状態計算手法より格段に精度・信頼性の高い,新しい第一原理電子状態計算手法を開発することを目指している。A01の3つの計画研究課題をあわせると,LDAを超える固体の第一原理電子状態計算手法(Beyond LDA手法)として有望な計算手法の大部分をカバーする。本調整班の第一の目的は,広範ではあるが相互に関連が深いこれらの課題の間に立って情報交換と連携を深め,4年間という短期間にもっとも効率の良い方法でA01班の計画研究を推進させることにある。第二の目的は,A02,A031班との連携である。方法論開発に当たっては,理論としての精密さの重要性もさることながら,現実物質のマテリアルデザインの現場において何が問題となり,どのような手法が求められているかを知ることが重要である。本調整班はA01班の成果を応用側であるA02,A03班に積極的に伝え,新手法の実用化を推進するだけでなく,応用側の要求をA01班にフィードバックする。 このような目的に沿って,本年度は2つの国際会議と1つの研究会を開催し,本領域内での連携を図った。 (1)国際会議International Workshop on First Principles Calculation of Correlated Electrons (東京,2006年11月30日,12月1日) (2)国際会議International Conference on Quantum Simulators and Design (QSD2006)(広島,)2006年12月3日〜6日)(領域全体) (3)研究会(札幌,2007年2月15日,16日) また日本物理学会等の日程にあわせてA01班のミーティングを行い,情報交換に努めた。
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