研究概要 |
本特定領域のA01班は「密度汎関数法(DFT)」+「局所密度近似(LDA)」に基づく従来の第一原理電子状態計算手法より格段に精度・信頼性の高い,新しい第一原理電子状態計算手法を開発することを目指している。A01の3つの計画研究課題をあわせると,LDAを超える固体の第一原理電子状態計算手法(Beyond LDA手法)として有望な計算手法の大部分をカバーする。本調整班の第一の目的は,広範ではあるが相互に関連が深いこれらの課題の間に立って情報交換と連携を深め,4年間という短期間にもっとも効率の良い方法でA01班の計画研究を推進させることにある。第二の目的は,A02,A03班との連携である。 このような目的に沿って,本年度は滞在型国際ワークショップ1件(東大物性研との共催)、国内研究会1件を開催し,本領域内での連携を図った。前者では海外から13名の講師を招聘したほか、本領域からは5名の講師が講義、セミナーを行った。後者はA01班を中心に領域内の他班の研究者も何名か加え、集中的な議論を行った。 (1)ISSP International Workshop and Symposium: Foundations and Applications of the Density Functional Theory(東大柏キャンパス、2007年7月19日-8月10日) (2)第3回「電子状態計算における電子相関の諸問題」研究会(北陸先端大、2007年12月10日、11日)
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