1) 超並列大規模量子ダイナミクスシミュレータの開発・応用 2) オーダーN・フルポテンシャルKKRグリーン関数法の開発・公開 3) GW近似に基づくスピン・電荷・軌道偏極量子シミュレータの開発・公開 4) 第一原理オーダーN手法の開発とナノ物質への応用 上記4グループのそれぞれの研究計画を遂行するとともに、大規模量子シミュレーション全般に関する研究動向調査と分析を行った。シミュレータ開発効率を高めるには、互いの計算手法・経験・知識やプログラムを交換し、共通する部分は協力して開発することなど協力関係が必要である。また、A01班で開発される電子相関、励起状態に対する新しい計算手法はA02班で開発する大規模量子シミュレータの信頼性を高めるために非常に重要である。一方、計算機マテリアルデザインに広く応用可能にするためには、A03班の各グループとの密接な連携が必要である。このようにA02班はA01班とA03班を橋渡しする重要な役割を担っている。今年度は5月31日から6月3日にかけて東京科学館において本特定領域が主催の国際会議QSD2008を開催し、A02調整班の研究に関連する招待講演者の旅費を支出した。また、2009年1月16日にA02班のメンバーで電子状態計算手法とその応用に関する研究会を大阪において開催した。
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