研究課題/領域番号 |
17069005
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
川合 真紀 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (70177640)
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研究分担者 |
増田 茂 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (50173745)
吉信 淳 東京大学, 物性研究所, 助教授 (50202403)
山口 茂弘 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60260618)
塚田 捷 早稲田大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (90011650)
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キーワード | 電気伝導 / ナノリンク分子 / 電子状態 / 走査トンネル顕微鏡 / 固定電極 / 電子分光 / 第一原理計算 / 界面 |
研究概要 |
平成17年12月12-13日に特定領域発足ミーティングを仙台にて開催した(参加者は、班員と招待講演者を含め45名)。各研究グループから研究実施体制・現状・方針について報告があった。A01班からは、STMを用いた単一分子の電気伝導メカニズムの機構解明、ナノメートルオーダーの固定電極の作製とそれを用いた分子の伝導特性の測定と伝導チャンネル数についての研究、STMと微小電極を組み合わせた測定系の新規構築とナノリンク分子系への適用、分子修飾による界面電気伝導制御とその機構解明、について報告された。A02班からは、準安定励起原子電子分光法、軟X線発光分光、時間分解2光子光電子分光など分光法を使い、ナノリンク分子に局在したフェルミ準位付近の電子状態とそのキャリアダイナミクスを明らかにすることが報告された。A03班からは、超高真空環境下における吸着と溶液中電気化学的手法を用いて金属電極-分子接合を探索することが提案された。A04班からは、有機パイ共役系分子や金属錯体型超分子について報告され、これらの材料をベースに具体的な共同研究が討論された。A05班からは、ナノリンク分子の構造、電子状態、電子輸送現象を第一原理的電子状態計算や非平衡Green関数法により解析し機能予測を行うこと、特に結合部位の構造・電子状態と電子輸送現象との関わりを解明することが報告された。また、2名の招待講演者より、ナノリンク分子における伝導電子と格子振動のカップリング、分子のコンダクタンス測定に関する話題提供を行った。次年度以降の総括班会議、ミーティング、公開シンポジウムのスケジュールを決めた。 外部への情報発信および班員間の情報交換の円滑化を考慮してWEBページの製作を行った。
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