研究課題/領域番号 |
17070005
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
永江 知文 京都大学, 理学研究科, 教授 (50198298)
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研究分担者 |
田村 裕和 東北大学, 理学研究科, 教授 (10192642)
阪口 篤志 大阪大学, 理学研究科, 准教授 (70205730)
岩崎 雅彦 独立行政法人理化学研究所, 仁科加速器研究センター, 主任研究員 (60183745)
中野 貴志 大阪大学, 核物理研究センター, 教授 (80212091)
岡 真 東京工業大学, 理工学研究科, 教授 (60144606)
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キーワード | 実験核物理 / 量子ビーム / ハイパー核 / ストレンジネス核物理 |
研究概要 |
本領域研究では、完成が間近に迫る大強度陽子加速器施設J-PARCを中心として、実験に必要となる磁気スペクトロメーター検出器系、ガンマ線検出器系、大立体角粒子検出器系などの世界最先端の実験装置を建設し、ストレンジネスを武器として新しい視点からクォーク多体系であるハドロン及び原子核の構造とダイナミクスを探求し、クォーク多体系の物理学という新しい研究分野の確立を目指している。各研究項目間の連携を深めるために、11月26-28日に亘って、総括班主催の研究会を開催した。この研究会では、それぞれの計画研究の研究の進め方やお互いの関係、また、総括班全体で進めるべき研究会やスクールなどの企画についても議論を行った。 特に、実験系の計画研究においては、共通に利用できる回路素子や回路系、測定器に関する開発協力のあり方について綿密な議論を行ってきた。 理論研究では、実験研究計画と結びついたグザイ・ハイパー核の束縛状態の研究が進展をみせ、どのような標的を用いて実験を進めればよいかについて実験家との検討が深まってきている。一般向けの成果公開という意味で、ホームページを更に充実させることを努力しているところである。また、一般向けの講演会のようなものも企画を考えている。 J-PARCでの実験が本格化するまでの間には、イタリアのフラスカッティ研究所やドイツのGSI研究所などで進められているハイパー核実験やK中間子原子核実験にも積極的に協力し、若手の育成を含めて研究を継続しいる。また、海外からのJ-PARCへの参加も積極的にサポートしている。
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