研究課題/領域番号 |
17070005
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
永江 知文 京都大学, 理学研究科, 教授 (50198298)
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研究分担者 |
田村 裕和 東北大学, 理学研究科, 教授 (10192642)
阪口 篤志 大阪大学, 理学研究科, 准教授 (70205730)
岩崎 雅彦 京都大学, 独立行政法人理化学研究所・仁科加速器研究センター, 主任研究員 (60183745)
中野 貴志 大阪大学, 核物理研究センター, 教授 (80212091)
岡 真 東京工業大学, 理工学研究科, 教授 (60144606)
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キーワード | 実験核物理 / 量子ビーム / ハイパー核 / ストレンジネス核物理 |
研究概要 |
本年度もこれまでの年度と同様に、総括班主催による領域全体の研究会を10月29日から31日の3日間にわたって開催した。約80名の参加者があり、多くの研究成果の発表がなされ、これを報告書として取り纏めた。また、来年度が研究の最終年度にあたることでもあり、研究のまとめ方について議論を行った。ホームページによる情報発信、一般向けの講演会の開催、講義録の作成、用語集の編集、など多くのアイディアが寄せられ、担当を決めて実施することとした。夏には、恒例となった若手研究者向けの理論サマースクールを、理化学研究所において開催した。毎回20名ほどの参加者があり、原子核理論計算のエキスパートの卵が育っていっている。年度末には、このスクールの講義録の一部を公表した。ストレンジネス原子核分野で最も伝統をもっているハイパー核とストレンジ粒子物理に関する国際会議(通称Hyp-X)の開催を来年に控え、ポスターの製作とその全世界への配布を行った。また、組織委員会、国際諮問委員会を立ち上げ、準備を開始した。招待講演者も決定し、その委嘱を行ったところである。海外との研究協力についても、研究者の招へいやこちらからの訪問を活発に行い、ドイツGSI研究所における重イオンによるハイパー核の生成実験、イタリアからのJ-PARC実験への参加、米国とのJ-PARCにおける協力、ロシアからの実験参加、などにおいて大きな進展があった。来年度は、多くの研究者がJ-PARCでの実験に参加する予定である。
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