研究課題/領域番号 |
17070007
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研究機関 | 独立行政法人理化学研究所 |
研究代表者 |
岩崎 雅彦 理化学研究所, 岩崎先端中間子研究室, 主任研究員 (60183745)
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研究分担者 |
應田 治彦 独立行政法人理化学研究所, 岩崎先端中間子研究室, 先任研究員 (60221818)
板橋 健太 独立行政法人理化学研究所, 岩崎先端中間子研究室, 研究員 (30322093)
松田 恭幸 独立行政法人理化学研究所, 岩崎先端中間子研究室, 先任研究員 (70321817)
大西 宏明 独立行政法人理化学研究所, 岩崎先端中間子研究室, 研究員 (60360517)
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キーワード | K中間子 / カイラル対称性 / 高密度核物質 / ストレンジネス |
研究概要 |
昨年度に引き続き、2009年12月より大強度陽子加速器施設において行う、K中間子原子束縛状態探索実験(J-PARC E15実験)のための検出器の設計および製作を中心に計画を推進してきた。特に本年度は、J-PARC E15実験のための 1、中心的な検出器である大型円筒形飛跡検出器(CDC)の建設、 2、大面積中性子カウンター設置架台の製作 および 3、標的原子核である液体3^<He>標的の開発および製作の3点を中心的な課題とすえ、1および2についての建設完了、3については、ほぼすべてのテストを終了し、来年度予定する実機製作を待つのみ、という当初計画どおりにすべてのプロジェクトを推進することが出来た。また、来年度行うCDC実機のスムーズな試運転の開始を目的とした、CDCへの電圧供給基板の開発および製作、信号読み出し回路系の開発および試作機の製作、テストのためのガスシステムの整備などを平行して行い、来年度に入り遅延なく諸所のテストが実施できるよう実験室環境の整備を行った。また、国内外研究会などにおける発表を通して、関係する研究者とのプロジェクト進行状況の確認および議論を行ってきた。 さらにこれとは独立に、E15実験データの解釈に必要不可欠である基礎データとなりえる、高エネルギー加速器研究機構 陽子加速器研究施設においてすでに実施した、4^<He>を標的原子核としたK中間子原子束縛状態探索実験のデータ解析を平行して行い、その結果を国際会議および公表論文として発表した。
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