研究概要 |
特定領域「イオン液体の科学」において、我々の研究グループではイオン液体の表面・界面現象に着目し以下の手法を駆使しながら構造と電子構造の観から研究を進めた。用いた手法はi) IV-SFG ii) ラマン分光や赤外分光iii) X線反射率測定iv) UPS, IPES, MAESなどの各種電子分光v) 軟X線発光分光vi) 電気化学SFG vii) 液/液界面SFG などである。カチオンおよびアニオンの表面・界面での極性配向を明らかにし、特にアルキル鎖の凝集状態が表面・界面の物性を決定することを見出した。また、イオン液体のマーデルングポテンシャルを求める事に成功し、イオン結晶のそれよりも小さく、4~5eV程度であることを明らかにした。
|