研究課題/領域番号 |
17074004
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研究機関 | 工学院大学 |
研究代表者 |
後藤 治 工学院大学, 工学部, 教授 (50317343)
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研究分担者 |
村上 正浩 工学院大学, 工学部, 准教授 (90348863)
大橋 竜太 東京家政学院大学, 家政学部, 准教授 (40272364)
西澤 英和 関西大学, 環境都市工学部, 准教授 (70127116)
鳥海 基樹 首都大学東京, 大学院・都市環境学研究科, 准教授 (20343395)
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キーワード | 建築構造・材料 / 防災 / 都市計画・建築計画 / 建築法規 / 自然災害 / イギリス・フランス・ドイツ・中華民国 |
研究概要 |
建築物、都市施設の保全に関わる法令・基準と技術の関係についての国際比較を行うため、イギリス、フランス、ドイツ、台湾について、関係機関の実地調査と関係する学識者や実務者からヒアリング調査を行った。安全について、イギリスでは、民間の責任が重視されているのに対し、フランスでは行政の責任の範囲を明確にし、一部のものについて行政が非常に重い責任を持つ体制をとっている。ドイツでは全般的に行政の責任が重視されているが、行政の責任は最低限度に押えられている。これらとの比較から、日本では、行政の責任がとくに重視されている傾向があり、それが技術革新の展開や発生に影響を及ぼしていることが明らかとなった。台湾については、その法令・基準が日本の制度を基盤にしているが、第2次世界大戦後、欧米からの制度を適宜導入することにより、日本とは異なる安全に対する制度が生れてきており、それが技術革新の展開にも影響を及ぼしていることが明らかとなった。これらの成果を受けて、台湾の学識者及び弁護士を招き、科学博物館の国際シンポジウムで講演をいただき、あわせて両国の比較などについて意見交換を行った。
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