研究課題/領域番号 |
17074005
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研究機関 | 東京電機大学 |
研究代表者 |
原島 文雄 東京電機大学, 工学部, 教授 (60013116)
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研究分担者 |
金田 輝男 東京電機大学, 工学部, 教授 (50057220)
柳父 悟 東京電機大学, 工学部, 教授 (40328513)
永田 宇征 国立科学博物館, 産業技術史資料情報センター, 主任調査員 (80360709)
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キーワード | 科学技術 / オーラルヒストリー / 電気技術 / 新素材 / 通信技術 / 放電技術 / プラズマ技術 / 高電圧技術 |
研究概要 |
第2次世界大戦の敗戦によって壊滅的打撃を受けたわが国は、戦後の焼け野が原より出発して、幾多の経済的困難な局面を乗り越えて、今日の繁栄を見るに至っている。このような日本経済の復興の原動力となったのは、勤勉な国民性に加え、科学技術の発展に負うところが大きく、今後もわが国は科学技術に立脚していかねばならない。そのためにも、戦後の科学技術の発展の跡をふりかえり、今後の発展に生かす必要がある。 科学技術の中でも電気技術の発達は重要である。例えば、家電製品についても戦後間もないころのTV、冷蔵庫、洗濯機から最近の薄型TVに至るまで、新しい家電製品は絶えず景気の牽引車であった。この他、半導体を中心とした新素材、通信技術、情報処理技術、自動制御技術等、電気関連技術の最近の進歩は、戦後の初期の技術の上に発展してきた。これらの電気関連技術に貢献した多くの人達もやがて他界しつつある今日、彼らの体験した科学技術に関する多くの知見を記録に残しておくことは、今後のこの分野に携わる人々に参考なる。 本研究では、このように電気関連技術に焦点をしぼり、先駆者にインタビューを行い、それらを記録するものである。今年度は初年度であるため、今後の基本方針を審議するため電気学会の協力を得てワーキンググループ(WG)を立ち上げた。WGで審議の結果、今年度は電気学会の名誉会員にインタビューする他、放電・プラズマ・高電圧の分野を中心に試行的にインタビューを行った。来年度以降の研究方針を検討するため7つの電気関連学会に呼びかけて、「オーラルヒストリー研究推進委員会」を形成し、インタビュー対象者の選出方法等を検討した。海外の状況を視察するために研究分担者等がアメリカに行き、調査を行った。
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