本研究ではこれまで、板ガラス、電子管、ソータ、石鹸・洗剤、内燃機関、一次電池、エレベーター、発電用水車、紙パルプ、デジタルカメラ、しょう油、電子顕微鏡、アミノ酸発酵、プロセス制御、硬度計、酵素醗酵、自動車用ブレーキ、エスカレーター、ビールのそれぞれの産業分野について、技術の系統化を行った。これにより昨年度までで、技術の系統化を行う所期の分野は終了し、産業分野ごとに多様な技術発展の過程が明らかとなった。 また従来、国立科学博物館では、VTR、コンピュータ(第一・第二世代)、塩化ビコル製造、コンピュータ(第3世代以降・スーパーコンピュータ)、塩化ビコル成形、オフィスコンピュータ、ロボット、稲作用農機貝、産業用ロボット、電力用変圧器、タンカーテレビ、サービスロボット、電力用タービン発電機、専用船、銅精錬、電子式卓上計算機、露光装置、原子力用タービン発電機、移動通信端末・携帯電話、ボイラー、飲料自動販売機、衣料用ポリエステル繊維、公衆移動通信システム、缶用表面処理鋼鉄、製鉄業輸送技術、貨車、ガスタービン、フェライト、チタン、鉄鋼製造制御、塗料、高炉、プレハブ建築、自動車車体、圧力計の系統化を行っている。 本年度はこれらの各技術分野をケーススタディーとして比較分析することにより、日本の技術革新の特長について明らかにすると共に、それぞれの技術開発史において、歴史を具体的に物語る貴重な実物資料の存在を明らかにした。
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