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2008 年度 実績報告書

移動知の力学的共通原理の発見と展開-人工物と生物の共通理解-

研究課題

研究課題/領域番号 17075010
研究機関神戸大学

研究代表者

大須賀 公一  神戸大学, 工学研究科, 教授 (50191937)

研究分担者 鄭 心知  財団法人京都高度技術研究所, 研究部, 主席研究員 (10262966)
足立 次郎  北海道大学, 理学研究院, 非常勤講師 (20374184)
キーワード受動的動歩行 / 埋め込み問題 / 不可分問題 / 閉ループ問題
研究概要

無限定環境に適応することを行動仕様として与えられた移動主体は, それが生物であっても非生物であっても, すなわち「種」が異なっても, 環境の複雑さに対処する必要がある. その能力を移動知と呼んでおく. これまで我々は, 移動知の共通原理に関連する重要なキーワードとして, 「階層構造」委譲性(受動と能動の二重構造化), 最下位層の身体性と最上位層の非構造性「多重フィードバック構造」個の中の多重性と個間の多重性, 「制御原理」拘束化問題(物理法則, コヒーレンシー), 多重最適化問題(最適集合), 予測問題(みなし情報), などを提示してきた. 今年度は, 移動知問題をより根源的に考えるとまず制御則と制御対象の関係を明確化する必要があることがわかってきた. そして制御則を考える際の根底には制御対象と制御則と環境が不可分であるという「不可分問題」と閉ループ系においてその内部特性を同定しようとする「閉ループ問題」が存在しており, それを明確に定式化し解かなくてはならないことが見えてきた. より具体的には, 制御対象と環境との間に陰的フィードバックが構成され, そして陰的制御則が構築される図式が描けることがわかってきた. われわれはこの問題を「埋め込み問題」として定式化し, このような問題における制御系の考え方について, 事例をもって探求した. 具体的な事例として, 受動的ロコモーションと重力場におけるマニピュレータがその例であることを示した.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Demonstration and Analysis of Quadrupedal Passive Dynamic Walking2009

    • 著者名/発表者名
      Kazuhiko Nakatani, Yasuhiro Sugimoto, Koichi Osuka
    • 雑誌名

      Advanced Robotics Vol.23

      ページ: 483-501

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Hierarchical Implicit Feedback Structure in Passive Dynamic Walking2008

    • 著者名/発表者名
      Yasuhiro Sugimoto and Koichi Osuka
    • 雑誌名

      Journal of Robotics and Mechatronics Vol.20

      ページ: 559-566

    • 査読あり
  • [学会発表] 身体に埋め込まれた適応能力について2008

    • 著者名/発表者名
      大須賀公一
    • 学会等名
      第9回(社)計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会
    • 発表場所
      長良川国際会議場
    • 年月日
      2008-12-05
  • [学会発表] コンパス型受動的動歩行ロボットの歩容解析力学モデルに忠実な実機の開発2008

    • 著者名/発表者名
      入部正継, 大須賀公一
    • 学会等名
      第9回(社)計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会
    • 発表場所
      長良川国際会議場
    • 年月日
      2008-12-05
  • [学会発表] 受動走行の背後に潜む安定化構造の解明2008

    • 著者名/発表者名
      大脇大, 大須賀公一, 石黒章夫
    • 学会等名
      第26回日本ロボット学会学術講演会
    • 発表場所
      神戸大学
    • 年月日
      2008-09-10

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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