研究課題/領域番号 |
17076006
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
成瀬 恵治 岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (40252233)
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研究分担者 |
高井 章 旭川医科大学, 医学部, 教授 (50126869)
宮津 基 旭川医科大学, 医学部, 助手 (40396346)
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キーワード | ストレッチ / パッチクランプ / 原子間力顕微鏡 / 機械受容チャネル / 共焦点レーザー顕微鏡 / ソフトリソグラフィー / PDMS |
研究概要 |
【PDMS平面パッチ・ストレッチシステムの構築】 平面パッチ電極をソフトリソグラフィー法を用いてPDMS上に作成する。この方法は原理的に数十nmから数μmまでの穴を数百μm厚PDMS膜に開口させることが出来る。本年度は実際に1μm程度の穴を200μm厚PDMS膜に開けることに成功した(アスペクトレシオ=200、特許申請中)。実際にストレッチしたときの開口径変化の測定を行った。単一機械受容チャネル電流を観察するため、この膜を既開発済みのストレッチシステムと組合せ本年度購入したパッチクランプアンプにて平面パッチ・ストレッチシステムを構築し始めたところである。 【PDMS平面パッチ膜細胞質側のAFMによる観測】 平面パッチクランプ法の最大のメリットは従来法では不可能だった細胞膜裏側に直接AFMでアプローチできる点である。細胞底面膜残存標本を作製し共焦点レーザー顕微鏡および高速AFMで観察した。共焦点レーザー顕微鏡観察によりSAKCAおよびTRPV2チャネル抗体にてドット状のシグナルを認め、またcortical actinも観察することができた。更に、本年度購入した高速AFMにて上記細胞底面膜残存標本に数十nm程度のドット状構造物および、数nm〜の線維状構造物を数フレーム/秒で観察することができた。これらは共焦点レーザー顕微鏡にて観察されたcortical actinおよび膜蛋白に相当するものと考えられ同定実験を計画している。
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