研究課題
シロイヌナズナのKチャネルKAT1のC末領域に存在するリン酸化を受けるアミノ酸が植物から抽出されたリン酸化酵素においてもリン酸化を受けるのかを、シロイヌナズナ由来の抽出液を用いて反応させた。そのアミノ酸残基は32Pラベル実験においてリン酸化されること、質量分析においても相当する残基がリン酸化されることの両方に関して検討した、さらに、置換体を電気生理学的手法で調べたところ、輸送活性を維持する場合としない場合に評価を分けた結果、T306がリン酸化を受けてK輸送に関与することを明らかにした。Ca依存性リン酸化酵素もKAT1の輸送活性の調節を行うことを明らかにした。CDPKキナーゼはPMAによって活性化されるキナーゼと類似のアミノ酸認識を示すことから、その系を用いて行った。KAT1のNa末領域およびC末領域のリン酸化がKAT1の輸送活性を低下させることを電気生理学定測定によって明らかにした。植物やそのオルガネラは高浸透圧によって細胞は水分を奪われて細胞体積は小さくなる。その後、K取り込み系が機能して、それに応じて水が輸送されて、細胞体積が戻ることが知られているがその詳細は分かっていない。細胞観察が比較的容易である単細胞ラン藻を用いてKの吸収と高浸透圧調節に関与するK輸送体の同定と役割を解析した。Kup変異株、Kdp変異株その二重株などを作成して、それらの高浸透圧環境における細胞体積回復についてマイクロ体積変化の観察が可能な培養装置を用いて体積変化を追跡した。
すべて 2010 2009
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