研究課題
動物で膜輸送体の細胞内輸送の際のエスコートタンパク質として知られるsecretory carreier membrane protein2の、タバコホモログの解析を昨年度に引き続き、タバコ培養細胞BY-2株を用いて進めた。その結果、昨年度にこのタンパク質が存在することを見出していた新規構造体(我々がsecretory vesicle clusterと命名)にペクチン性の細胞外多糖を含むことを見出した。また、このsecretory vesicle clusterの単離を進め、それのタンパク質組成はゴルジ装置と異なることを示唆するデータを得た。また、この構造体の形成とsecretory carreier membrane protein 2の局在について阻害剤を用いて研究を進め、エンドサイトーシスによる細胞膜からの回収に、アクチンミオシン系が関わることを示唆するデータを得た。輸送体の直接的な解析としては、しょ糖輸送体の解析を昨年度に引き続き進めた。その結果、解析対象としているタバコ由来の2種の輸送体のうち一方の分解にはオートファジーが関わることを示唆するデータを得た。さらに、タバコ培養細胞とそのトランスクリプトーム情報を用いた解析を、領域内外の研究者との共同研究として昨年度に引き続き進め、そのうちの複数のものについて、論文発表を行った。併せて免疫電子顕微鏡観察に関する共同研究等も、領域内外の研究者との共同研究として進め、一部のものについては論文発表を行った。
すべて 2009 2008
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Plant Physiol 149
ページ: 1945-4957
ページ: 708-718
J Plant Physiol 166
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