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2005 年度 実績報告書

染色体分配に必須な遺伝子群の網羅的機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 17080002
研究機関京都大学

研究代表者

中世古 幸信  京都大学, 生命科学研究科, 助教授 (30231468)

研究分担者 池野 正史  藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 講師 (80298546)
北島 智也  東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助手 (00376641)
キーワード遺伝学 / ゲノム / 遺伝子 / 染色体 / 染色体分配
研究概要

本研究は、染色体分配を制御する因子について、新規遺伝子の同定、ならびにそれら遺伝子群の機能的ネットワークの解析を網羅的に行ない、染色体分配制御機構の全体像の解明を目的とする。今年度は分裂酵母の高温感受性株ライブラリー約1,000株を用いて、染色体分配関連遺伝子を形質転換により導入し、形質転換株のすべてについて制限温度、準制限温度における生育の促進効果、あるいは許容温度における生育の阻害効果の有無を調べた。またライブラリーの総ての遺伝子のクローン化ならびにサプレッサー遺伝子の同定を進めた。その結果これまでに見いだされていなかった多くの遺伝子間機能相互作用が同定された。中でもヒストンの転写調節因子についてヒストンH2B自身を含む機能的ネットワークが見いだされた。同定された転写調節因子はヒトにも良く保存された遺伝子が存在することからこの相互作用が生物種間において普遍的な機構によるものかも知れない。またこのネットワークの中には機能が未知の遺伝子が少なくとも4種存在することからヒストンを介した染色体機能における新たな制御機構の解明につながると期待される。このネットワークにはH3,H4等の他のヒストン遺伝子の関連が見いだされなかったことからこれらのヒストン遺伝子群の制御には独立した他の機構が存在すると考えられる。分担者の池野はヒト人工染色体の系を用いて安定な分配機構を制御する因子の解析、北島はヒト培養細胞を用いて染色体の安定な分配を保証する接着因子の制御機構の解析を進めた。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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