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2007 年度 実績報告書

染色体分配に必須な遺伝子群の網羅的機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 17080002
研究機関京都大学

研究代表者

中世古 幸信  京都大学, 生命科学研究科, 准教授 (30231468)

研究分担者 池野 正史  藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 講師 (80298546)
北島 智也  東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教 (00376641)
田中 晃一  東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教 (90282615)
キーワード遺伝学 / ゲノム / 遺伝子 / 染色体 / 染色体分配
研究概要

本研究は、染色体分配を制御する因子について、新規遺伝子の同定、ならびにそれら遺伝子群の機能的ネットワークの解析を網羅的に行ない、染色体分配制御機構の全体像の解明を目的とする。そのために、分裂酵母の高温感受性株ライブラリー約1,000株を用いて、ライブラリー変異株のすべての遺伝子のクローン化ならびにサプレッサー遺伝子の同定を進めた。その結果これまでに見いだされていなかった多くの遺伝子間機能相互作用が同定された。たんぱく質脱リン酸化酵素Ptc1が相補する遺伝子の解析を進めた。Ptc1と相互作用する遺伝子群としてMAPキナーゼSty1/Spc1関連因子(既知)、イソプレノイド転移酵素群(新規)、SMC5/6複合体(新規)の3種が同定された。中でもSMC5/6は染色体分配、およびゲノムDNAの修復に必須であることが示されており、Ptc1がたんぱく質の脱リン酸化反応を通じてこれらの因子の機能を調節している可能性が示され、興味深い結果となった。さらに解析を進めた結果、同定された変異株はSMC5/6複合体のうちSpr18の変異であり、制限温度下では非制限温度下に比べ、これらの変異株中におけるSMC5/6複合体の分子量が小さくなっていることがゲルろ過解析によって明らかとなった。これらの複合体がリン酸化されているという報告はないが、今回の結果は複合体の安定性にPtc1によるリン酸化・脱リン酸化が関与する可能性を示している。分担者の池野はCENP-Aの機能に関連した動原体タンパク質の染色体分配における機能解析を進めた。分担者の北島はヒト培養細胞を用いて染色体の安定な分配を保証する接着因子Shugosinの機能解析を進めた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Unified mode of centromeric protection by shugoshin in mammalian oocytes and somatic cells.2008

    • 著者名/発表者名
      Lee J, Kitajima TS, Tanno Y, Yoshida K, Morita T, Miyano T, Miyake M, Watanabe Y.
    • 雑誌名

      Nature Cell Biology 10

      ページ: 42-52

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Rapamycin sensitivity of the Schizosaccharomyces pombe tor2 mutant and organization of twohighly phosphorylated TOR complexes by specific and common subunits.2007

    • 著者名/発表者名
      Hayashi T, Hatanaka M, Nagao K, Nakaseko Y, Kanoh J, Kokubu A, Ebe M, Yanagida M.
    • 雑誌名

      Genes to Cells 12

      ページ: 1357-1370

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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