研究課題/領域番号 |
17081009
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
内田 信一 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 准教授 (50262184)
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研究分担者 |
佐々木 成 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (60170677)
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キーワード | WNKキナーゼ / 塩分感受性高血圧 / アルドステロン / 遺伝子改変マウス / 水チャネル / AKAP / 酵母two-hybrid法 |
研究概要 |
1. AQP2に結合する蛋白としてAKAP220を同定した。両者は生体内で集合管の同一細胞内ベジクル内に共存し、機能実験ではAKAP220存在下ではAQP2のフォルスコリン存在下でのリン酸化が著明に増加し、AQP2のリン酸化制御に重要なAKAPであることが示された (Kidney Int 2008)。 2. バーチン蛋白のヒトでBartter症候群を引き起こすミスセンス体R8L変異を導入したノックインマウスを作成した。マウスは低Na食にてBartter症候群の形質を示し、バーチン自体の細胞内局在は、以前強制発現系で評価したごとく、基底側膜の局在に異常を生じていた。さらに病態生理を検討し、治療法開発への道筋をつける。 3. AQP2の細胞内移動はPKAによるリン酸化によって制御されているが、リン酸化によりアクチンとトロポミオシンが相補的にAQP2に結合し、その細胞内移動を制御していることを明らかにした (JCB 2008)。 4. 外因性のアルドステロン投与やアルドステロン阻害薬の投与でOSR1/SPAK-NCCのリン酸化に変化が現れるかを検討し、WNK-OSR/SPAK-NCC系の上流にアルドステロンが存在することを示した (Kidney Int 2008)。 5. WNK4の病原性変異が集中しているドメインに結合する蛋白を酵母two-hybrid法にて検索し、いくつかの候補蛋白を得た。野生型、変異型のWNK4に対しての結合能の違いのある蛋白をスクリーニングし、病原性に関与すると思われる結合蛋白を同定した。WNK4の機能に与える影響を検討中。
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