研究課題/領域番号 |
17081013
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
宮本 賢一 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (70174208)
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研究分担者 |
竹谷 豊 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部教授, 助教授 (30263825)
瀬川 博子 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部教授, 助手 (70325257)
伊藤 美紀子 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部教授, 助手 (50314852)
辰巳 佐和子 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部教授, COE研究員 (80420545)
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キーワード | 膜輸送 / 分子認識 / 腎臓 / リン酸 / マイクロドメイン |
研究概要 |
生体における無機リン酸(以下リン)は、生体膜、エネルギー、核酸、細胞内シグナル、骨格素材などに利用される極めて重要な生体構成成分である。細胞外リン濃度の調節は、腎近位尿細管リン再吸収システムが担っており、このうち刷子縁膜に局在するtype IIaおよびtype IIcナトリウム依存性リントランスポーター(type IIa/type IIc)は、その機能を担う中心的分子である。本研究では、無機リン酸トランスポーターをモデルとして(1)リントランスポートソームの機能調節、(2)トランスポートソームの構造と細胞内局在との関係、(3)トランスポートソーム構成成分の異常と疾患を研究することで、リントランスポートソームの生理機能を検討した。1)の項目では、腎遠位尿細管細胞においてklotho/FGF23のシグナルにより血中リン濃度調節が行われていることを明らかにした。さらに、klotho/FGF23シグナルを介してリントランスポートソーム複合体が制御されていることを見出した。2)の項目では、脂質マイクロドメインへのTargetingに必要な蛋白/脂質との相互作用を検討し、Ezrinのリン酸化によりtype IIaリントランスポートソームの細胞膜移行が制御されることを明らかにした。3)の項目では、type IIcリントランスポートソームの機能を解明する目的で、type IIc KOマウスを作製し、その表現型を解析した。その結果、type IIcリントランスポートソームの異常はtype IIaリントランスポートソームの機能に影響を及ぼすこと。さらに軽度な骨代謝異常について検討を加えた。このように、平成18年度は、リントランスポートソームの調節因子と疾患との関係を明らかにした。
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