研究課題/領域番号 |
17081014
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
中西 宏之 熊本大学, 大学院医学薬学研究部, 教授 (80314318)
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研究分担者 |
上江洲 章吉 熊本大学, 大学院医学薬学研究部, 助手 (70363520)
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キーワード | 微小管 / 微小管結合蛋白質 / リン脂質 / 細胞膜 / 初期エンドソーム / クラスリン / エンドサイトーシス / ソーティング |
研究概要 |
私共は、複数の新しい微小管結合蛋白質を見出しており、このうち2つ(SGIP1αとBrelinと命名)に焦点をあてて解析を行っている。これまで、SGIP1αが微小管のみならずリン脂質に結合し、細胞膜を変形させるとともに、クラスリン被覆小胞のコンポーネントEps15に結合することを見出している。また、Brelinは神経組織特異的に発現していることを明らかにしている。本年度の本研究において、SGIP1αとBrelinの研究を発展させ、以下の成果を得た。 1.SGIP1αをsiRNAによってノックダウンさせると、トランスフェリンのエンドサイトーシスが抑制されることを見出した。SGIP1αの細胞内局在を解析し、SGIP1αはクラスリン被覆小胞のみならず初期エンドソームにも局在することを明らかにした。SGIP1αの過剰発現によって、初期エンドソームが変形し、SGIP1αのノックダウンによって、初期エンドソームでのEGF受容体のソーティングが障害された。したがって、SGIP1αはクラスリン依存性のエンドサイトーシスと初期エンドソームでのソーティングを制御していると考えられる。また私共は、SGIP1αと高い相同性を示す新しい分子を見出し、SGIP1αがファミリーを形成していることを明らかにした。 2.BrelinをsiRNAによってノックダウンさせると、神経突起の形成が障害されることを見出した。 このように本年度の本研究は予想以上に進展し、当初の目的をほぼ達成することができた。
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