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2009 年度 実績報告書

トランスポートソームと細胞骨格の相互制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 17081014
研究機関熊本大学

研究代表者

中西 宏之  熊本大学, 大学院・生命科学研究部, 教授 (80314318)

キーワードエンドサイトーシス / リポソーム / ユビキチン / 中心体 / ユビキチン化酵素E3 / リン脂質 / 細胞膜 / 微小管
研究概要

私共は、リン脂質結合タンパク質FCHO2が細胞膜を変形させてクラスリン依存性エンドサイトーシスを制御していることを見出している。また、エンドサイトーシスの過程でFCHO2はユビキチン化酵素Nedd4Lと密接に関わっていることを見出している。さらに、FCHO2は中心体に局在し、そのノックダウンは中心体を増大、増加させて、微小管の分布異常と細胞分裂の障害を引き起こすことも明らかにしている。本年度の本研究において、FCHO2の研究を発展させ、以下の成果を得た。
1. FCHO2は細胞膜に直径約50nmの膜チューブを形成し、Nedd4Lはこの膜チューブにリクルートされた。一方、Nedd4Lは他のリン脂質結合タンパク質が形成する150nmや25nmの膜チューブにリクルートされなかった。また、FCHO2の強制発現はNedd4Lを活性化したが、他のリン脂質結合タンパク質は活性化しなかった。
2. Nedd4Lと様々な直径のリポソームとの結合を調べた結果、Nedd4Lは直径約50nmのリポソームに最も強く結合し、活性化されることを見出した。また、Nedd4LはFCHO2と同じくリポソームを直径約50nmのチューブに変形させた。
3. 中心体におけるFCHO2と関連したユビキチン化酵素(E3)としてWWP1を見出した。WWP1のノックダウンはFCHO2のノックダウンと同じフェノタイプを示し、中心体を増大、増加させた。
このように本年度の本研究は予想以上に進展し、当初の目的をほぼ達成することができた。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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