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2005 年度 実績報告書

細胞間相互作用制御因子としての膜型ADAMメルトリンの役割

研究課題

研究課題/領域番号 17082003
研究機関京都大学

研究代表者

瀬原 淳子  京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (60209038)

研究分担者 栗崎 知浩  京都大学, 再生医科学研究所, 助手 (90311422)
キーワードメタロプロテアーゼ / ADAM / 細胞分化 / 神経筋接合部 / 細胞増殖
研究概要

ADAMプロテアーゼメルトリンα,βの役割と機能の研究を中心に、細胞外環境と細胞のインターフェイスにおける膜蛋白質分子の機能発現がどのように制御されるか、メルトリンなどの膜型プロテアーゼの役割との関連などを調べてきた。17年度は、次のような研究をおこなった。
1)メルトリンαの機能について
メルトリンαは、高脂肪食によって誘導される肥満に関わること、また脂肪細胞のラタな増殖に関与することをすでに報告している。そこで、その脂肪細胞の増殖が、脂肪組織における細胞増殖なのかどうかを調べた。野生型マウスに脂肪食を与えると、脂肪組織内の細胞増殖像が見られること、その増殖像がメルトリンα欠損マウスでは殆ど見られないことがわかった。従って、メルトリンαは、脂肪組織内の細胞増殖に関与することが示唆された。この時、メルトリンプロテアーゼの基質を探すため、野生型・欠損マウスの脂肪組織のマイクロアレーを比較検討したところ、肥満の重要なカスケードに結びつく可能性が示唆された。
一方、共同研究として、メルトリンαが、マウス個体におけるガン細胞の増殖に関与することを明らかにした(Peduto et al.,2006)。
2)メルトリンβの機能について
心臓形成、神経組織形成、神経再生における機能をいくつかの角度から検討している。神経組織形成において、メルトリンβプロテアーゼ欠損マウスにおいては、アセチルコリンレセプターの胎児型(AChR gamma)から成人型(AChR epsilon)への置換に異常が見られた。このことから、アセチルコリンレセプターのスイッチングに関する基本的その成果を報告した(Yumoto et al.,2005)。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005 その他

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] ADAMメタプロテアーゼと疾患2006

    • 著者名/発表者名
      正木めぐみ
    • 雑誌名

      炎症と免疫 14(2)

      ページ: 31-38

  • [雑誌論文] The acetylcholine receptor γ-to-ε switch occurs in individual endplates.2005

    • 著者名/発表者名
      Yumoto, N., et al.
    • 雑誌名

      Biochem.Biophys.Res.Commun. 331

      ページ: 1522-1527

  • [雑誌論文] ADAM12 is highly expressed in carcinoma-associated stroma and is required for prostate tumor progression.

    • 著者名/発表者名
      Peduto, L., et al.
    • 雑誌名

      Oncogene (in press)

  • [雑誌論文] meltrinβと心内膜床形成

    • 著者名/発表者名
      小松紘司
    • 雑誌名

      分子心血管病 (in press)

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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