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2005 年度 実績報告書

体節の周期的分節パターン確立機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 17082010
研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

相賀 裕美子  国立遺伝学研究所, 系統生物研究センター, 教授 (50221271)

研究分担者 小久保 博樹  国立遺伝学研究所, 系統生物研究センター, 助手 (10270480)
三井 薫  国立遺伝学研究所, 系統生物研究センター, 助手 (40324975)
高橋 雄  国立医薬品食品衛生研究所, 毒性部, 主任研究官 (60321858)
キーワード体節形成 / Mesp2 / Dll1 / 分節境界 / Notchシグナル / Notch-YFP / Lunatic Fringe
研究概要

脊椎動物の分節性(繰り返しパターン)の形成及び、分節境界の形成に関わる分子機構の解明を目指している。我々は未分節中胚葉後方ではNotchのシグナルそのものが振動しており、それが未分節中胚葉前方部で安定化することを見出した。そのNotchシグナルはDll1-KOマウスでは消失し、Lunatic fringe (L-Fng) -KOマウスでは逆に活性が上昇しているとともに、振動も見られなかった。よって後方部におけるNotchシグナルはDll1により誘導され、L-Fngにより負の制御を受けていると考えられる。一方、Notchシグナルは分節境界においてMesp2により抑制されることによりNotchシグナルの境界面が形成されこれが将来の分節境界を形成することがわかった。またこのときMesp2はL-Fngを誘導しており、それがNotch活性の抑制に寄与すると考えた。このように体節形成を通して重要な役割をになう、L-FngはNotchの糖修飾により、シグナルの強度を制御すると考えられるがそのメカニズムは不明な点が多い。我々はNotchレセプターを可視化するために、YFPを融合したNotch遺伝子をノックインしたマウスを作成した。そのマウスはホモで生存可能であり、Notch-YFPは生体内で機能していると考えられた。今後そのマウスを用いて体節形成過程におけるNotch受容体の合成や局在がL-fngやPofut-1などの糖修飾によってどの様な調節を受けているか解析するよていである。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Tbx6-mediated Notch signaling controls somite-specific Mesp2 expression.2006

    • 著者名/発表者名
      Yasuhiko Y, Haraguchi S., Kitajima S., Takahashi Y., Jun Kanno J., Saga Y.
    • 雑誌名

      Proc.Natl.Acad.Sci.USA 103

      ページ: 3651-3656

  • [雑誌論文] The transcription factor Mesp2 establishes segmental borders by suppressing Notch activity.2005

    • 著者名/発表者名
      Morimoto M, Takahashi Y, Endo M, Saga Y.
    • 雑誌名

      Nature 435

      ページ: 354-359

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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