研究課題/領域番号 |
17083008
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
藤井 恵介 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (50156816)
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研究分担者 |
妹尾 達彦 中央大学, 文学部, 教授 (20163074)
高村 雅彦 法政大学, 工学部, 助教授 (80343614)
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キーワード | 杭州 / 寧波 / 長江 / 宋代 / 都市 / 五山 / 歴史 / 空間 |
研究概要 |
藤井恵介チーム:本研究チームは、中国杭州湾岸地域における禅宗、特に宋代の五山を中心の研究対象としている。まず従来の研究史の把握と、基本的な文献の蒐集を実施した。この地域を踏査した日本人研究者は伊東忠太・関野貞であり、近年では関口欣也による研究がある。これらの研究情報を収集した。次に、現地調査を1回実施して、五山その他の寺院の実態の把握を試みた。時期は2006年2月4日〜10日、上海・寧波・杭州であり、そこに所在する五山寺院その他の重要施設を調査した。今後のより精密な調査、研究のための重要な基礎資料を収集、検討することができた。これと並行して中国国内の研究状況、研究協力体制の確立に努めた。浙江大学、上海同済大学に研究協力を依頼した。 妹尾達彦チーム:本研究チームが関わるシンポジウムを2回、海外調査を1回実施して、東アジアの海域交流全体の流れの中に、杭州湾岸地域の都市と建築の歴史を位置づけることを試みた。シンポジウムでは、中国大陸華北の都市史と、杭州湾岸を中核とする長江下流域の都市史の比較などを行い、その違いと共通性を整理した。 高村雅彦チーム:今年度の主な成果としては、日本の伝統文化形成にとって寧波の都市形成・都市空間がどのような影響を与えてきたかを知るために、まずは「都市寧波」の空間を歴史的かつ全体的に把握する必要があると考え、2006年2月3日から13日まで現地調査を行って、今後の調査研究の視点を見出すことに努めた。同時に、現地学術機関との協力関係の依頼や文献史料の収集にもあたった。
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