研究課題/領域番号 |
17083008
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
藤井 恵介 東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (50156816)
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研究分担者 |
妹尾 達彦 中央大学, 文学部, 教授 (20163074)
高村 雅彦 法政大学, 工学部, 准教授 (80343614)
角田 真弓 東京大学, 大学院・工学系研究科, 技術専門職員 (20396758)
野村 俊一 東京芸術大学, 美術学部, 助手 (40360193)
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キーワード | 杭州 / 寧波 / 長江 / 宋代 / 都市 / 五山 / 歴史 / 空間 |
研究概要 |
藤井恵介チーム:13世紀中頃、日本人が寧波、杭州などの禅院を訪れその様子を写しとめた『五山十刹図』に関する研究を本格的に開始した。5月に、関口欣也(建築史・横浜国大名誉教授)、石井修道(禅宗史・駒澤大教授)両氏をお招きし、今後の研究展望について、建築史、禅宗史、中国思想史など多分野の研究者によって活発な議論が行なわれた。その後、横浜県立歴史博物館所蔵の東福寺本『五山十刹図』複製本の調査、撮影を行なった。隔月に研究会を開き、共同で分析を進めている。また2005年度の浙江省調査、2006年度の江蘇省調査につづき、2007年10月に福建省の福州、福清、?田、泉州、厦門の古建築および禅宗寺院について現地調査を行なった。 妹尾達彦チーム:本年度の研究の目的は、中国黄河流域都市と長江流域都市とを比較分析することで、杭州湾岸都市の特色を明らかにすることである。実地調査は、黄土高原地区の都市遺跡の調査(2007年8月)と、長江下流域の都市調査(2007年10月、2008年3月)を実施した。その成果として、共著3冊(1冊は印刷中)、単著論文2篇、単著随筆・書評等5編を公刊した。研究と調査の最新成果は、日本・中国・韓国・台湾の学会における計12回の講演で、逐次公開した。 高村雅彦チーム:研究テーマは、「都市寧波」の住宅地の変遷過程と住宅の空間構成を現地調査によって詳細に分析し、寧波の都市空間の独自性を明らかにしようとするものである。2007年度は、2006年度の唐宋に起源を持つと推察される地区の調査に続いて、19世紀後半から開発された近代住宅地を実測・聞き取り調査した。これを踏まえ、2008年度は18世紀の湖の埋め立てによる住宅地を調査し、それぞれの類型化とともに比較分析を行い独自性の詳細を見出すことが最終的な目標となる。
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