研究課題/領域番号 |
17083008
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
藤井 恵介 東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (50156816)
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研究分担者 |
妹尾 達彦 中央大学, 文学部, 教授 (20163074)
高村 雅彦 法政大学, 工学部, 准教授 (80343614)
角田 真弓 東京大学, 大学院・工学系研究科, 技術専門職員 (20396758)
野村 俊一 東京芸術大学, 美術学部, 助手 (40360193)
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キーワード | 都市 / 五山 / 寧波 / 環境 / 江南 / 住宅 / 月湖 / 農業 |
研究概要 |
藤井恵介・角田真弓・野村俊一担当 :『五山十刹図』に記されている13世紀南宋の禅宗寺院における建築、法具、儀礼、図法、言葉などを徹底的に分析した。現地調査では、寧波・杭州を中心とする宋・元代の江南地域における木造建築の特徴をより明確に理解するため、唐代以来の古い木造建築が集中的に残存する山西省の古建築遺構を調査した(2008年10月20日-27日)。調査建築は以下のとおり。大同市の雲崗石窟、上・下華厳寺、善化寺、九竜壁、応県の仏宮寺釈迦塔、浄土寺、朔州市の崇福寺、五台山の顕通寺、仏光寺、南禅寺、太原市の晋祠、平遙県の鎮国寺、・平遙古城・文廟、洪洞県の広勝上・下寺、水神廟他。妹尾達彦担当 : 江南都市の歴史を、中国大陸の都市史に系統的に位置づけることが目標であり、(1) 研究成果の公刊、(2) 昨年度に続く江南都市調査、(3) 国際会議の開催を行った。(1)「北京の小さな端一街角のグローバルヒストリー-」、「都市と環境の歴史学」「農業一遊牧境界地帯と階唐長安城」、「都城与王権儀礼」等。(2) 杭州・紹興・寧波の調査。特に、南宋臨安と西湖の関連、大運河の開通が江南都市の構造にあたえた影響等を重点的に調査。(3) 国際会議の開催は、2009年3月に、「都市と環境の歴史学」を、都城建築班と科研基盤研究(S)との共催で実行し、江南都市の沿革を他の地域と比較して分析した。高村雅彦担当 : 「都市寧波」の現地調査を継続した。調査時期は2008年7月27日〜8月3目。本年度は月湖地区の伝統的な住宅地を実測調査し、三つの異なる時代に形成された住宅地の構造および住宅の空間構成について分析を行った。現地調査は、現地の上海同済大学と共同である。これら3年間の研究成果を高村雅彦「『都市寧波』の空間構造に関する史的研究-官紳区と商工区の変容過程-」(審査付論文)として発表した。また、東アジアの都市との比較を行うため、8月5日〜11日に、韓国釜山とソウルの都市調査を実施した。
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